NYの視点:新たなインフレ要因、トラック運転手の抗議デモ、他国にも広がる

2022年2月10日 08:26

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記事提供元:フィスコ


*08:26JST NYの視点:新たなインフレ要因、トラック運転手の抗議デモ、他国にも広がる
カナダで新型コロナウイルスワクチン接種義務化に抗議するトラック運転手の抗議デモは、9日で13日目に突入した。北米の越境地点、デトロイトと加オンタリオ州ウィンザーを結ぶアンバサダー橋の一部通行遮断は続いていると報じられており、自動車生産に支障が生じているという。この橋は、物流面でも非常に重要な交通拠点と見られており、部品不足などが報告されている。

政府の厳しいコロナ規制を抗議する動きは各国でも強まりつつあり、米国やフランスにも広がっている。カナダ中銀のマックレム総裁は「トラック運転手の抗議デモが景気やサプライチェーン問題を一段と深刻化させる可能性がある」と警告。今後、部品、原材料、食品、燃料などの輸送が一段と停滞し、改善し始めたサプライチェーンの混乱が再び深刻化する可能性は警戒される。

パウエル議長始め、連邦準備制度理事会(FRB)は年半ばにもサプライチェーンの混乱が鎮静化し、インフレも低下し始めると見ている。ここにきて、再びサプライチェーン混乱が悪化し、物価を押し上げると、インフレだけでなく、景気にも影響する可能性には警戒される。《FA》

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