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【どう見るこの株】ヴィッツは底値圏、22年8月期1Q大幅増益で通期上振れ余地
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
ヴィッツ<4440>(東1)は自動車・産業製品向けの制御ソフトウェア受託開発を主力としている。22年8月期は小幅増益予想としている。第1四半期が大幅増益と順調であり、通期予想に上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。なお4月4日移行予定の新市場区分については、21年12月14日付でスタンダード市場選択を決議している。株価は反発力が鈍く上値を切り下げる展開が続いているが、ほぼ底値圏だろう。調整一巡して出直りを期待したい。
■自動車・産業製品向け制御ソフトウェア受託開発が主力
セグメント区分は22年8月期から変更して、ソフトウェア開発事業(自動車・産業製品向けの制御ソフトウェア受託開発、自動車関連のシミュレーションおよびモデルベース開発技術の提案・開発・提供、電子機器装置の安全性を担保するために必要なコンサルティング・安全性分析支援など)、サービスデザイン事業(中核技術のノウハウを活用した新たな商品・サービスの開発・提供、22年8月期第1四半期に設立した子会社のイマジナリー含む)、その他(子会社のアトリエ、ヴィッツ沖縄)としている。
主要取引先はトヨタ自動車、レーザーテック、アイシングループ、オークマ、パナソニックグループなどである。
成長戦略としてソフトウェア開発事業の新規案件獲得、サービスデザイン事業の新規サービス(仮想環境シミュレータのWARXSS、製造業DXのSF―TWIN、MaaSエンターテインメントのSXiM、ブロックチェーン技術を使用した入退場管理システムのTISIWITなど)の開発・拡販を推進している。
■22年8月期小幅増益予想、1Q大幅増益と順調で通期上振れ余地
22年8月期の連結業績予想は売上高が21年8月期比10.5%増の24億30百万円、営業利益が2.9%増の2億85百万円、経常利益が2.0%増の3億円、親会社株主帰属当期純利益が0.7%増の2億07百万円としている。配当予想は2円増配の8円(期末一括)としている。
シミュレーション、セキュリティコンサルティング、半導体関連などが好調に推移し、成長分野への研究開発や人財関連などの先行投資を吸収する見込みとしている。セグメント別売上高の計画はソフトウェア開発事業が22億55百万円、サービスデザイン事業が1億40百万円、その他が35百万円としている。
第1四半期は売上高が前年同期比9.9%増の5億22百万円、営業利益が2.1倍の73百万円、経常利益が2.0倍の76百万円、親会社株主帰属四半期純利益が2.1倍の50百万円だった。主力のソフトウェア開発事業が好調に推移して大幅増益だった。なお収益認識基準適用の影響額として、売上高が1百万円増加、売上原価が3百万円減少、営業利益、経常利益、税金等調整前四半期純利益がそれぞれ5百万円増加している。
ソフトウェア開発事業は売上高が10.6%増の5億13百万円、営業利益(全社費用等調整前)が47.8%増の1億64百万円だった。半導体関連やセキュリティ関連の受注が好調に推移し、自動車関連の開発も回復傾向となった。サービスデザイン事業(営業損失9百万円)は本格稼働に至っていないため、人件費負担が先行している。その他は売上高が39百万円、営業利益が6百万円だった。
通期予想は据え置いている。第1四半期の進捗率は売上高が21.5%、営業利益が25.6%、経常利益が25.3%、親会社株主帰属当期純利益が24.2%と順調であり、自動車関連の受注が回復基調であることも勘案すれば、通期予想に上振れ余地がありそうだ。収益拡大を期待したい。
■株価は底値圏
株価は反発力が鈍く上値を切り下げる展開が続いているが、ほぼ底値圏だろう。調整一巡して出直りを期待したい。1月20日の終値は1333円、時価総額は約56億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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