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場所を示す英語の前置詞「in」「on」「at」の基本イメージ
前回は、前置詞「in」、「on」、「at」について、それが時間を示す場合の使い分けについて述べた。これら3つの前置詞は同様に場所を表す時にも用いられるが、この場合はどう使わければ良いのだろうか。前置詞の持つ基本イメージとともに、ベースとなる考え方についてお伝えしたい。
【こちらも】どう使い分ける? 時間を示す前置詞「in」、「on」、「at」
■中にいる「in」
「in」、「on」、「at」で時間を示す場合、この順で具体性がアップするということは前回述べた通りだ。この考え方は場所を示す際にも基本的に当てはまる。つまり、最も広範囲を示す時には「in」を用いるわけだ。「in Japan」や「in Tokyo」と言うように、国や都市という広範囲を表す場合が良い例である。
あと、「in」の基本イメージとして、「~の中にある(いる)」と覚えておくと良い。国や都市、町などを示す場合も、その中にいるから「in」になるわけだ。もっとイメージしやすい例で言うと、容器のように囲われたスペースの中にある場合である。「箱の中」、「家の中」と言う時は、「in the box」、「in the house」となる。
乗り物についても、囲まれた空間の中に入る場合は「in」を用いる。車、タクシー、ヘリコプターは「in a car」、「in a taxi」、「in a helicopter」となるが、いずれも屋根のある狭いスペースの中にしゃがみこんで乗り込むイメージだ。
■上に乗っている「on」
「on」は「in」より具体性がアップするのだが、覚えておきたいのが何かの上に乗っているイメージだ。都市や町などの大きな範囲では「in」だが、通りや道路にある場合は、「道路上」と言うように「on」を使う。たとえば、「on Fifth Avenue」や「on the King’s Road」という感じだ。
注意したいのが、「on」を使う乗り物についてだ。先ほどの「in a car」や「in a taxi」のように、囲まれた空間に乗り込むようなイメージの乗り物は「in」なのだが、同じ車両でもバスの場合は「on a bus」、電車も「on a train」となる。ヘリコプターは「in a helicopter」だが、飛行機の場合は「on a plane」と言う。
これらも同様に屋根のある乗り物で、その中に乗り込むことに違いないのだが、なぜ「on」を使うのかと疑問だろう。しゃがみこんで乗り込むのではなく、その上に乗っかっているイメージの乗り物については「on」を使うと覚えておきたい。簡単に言えば、座って乗る乗り物が「in」、中で立ったり歩き回ったりできる乗り物が「on」となる。
■点を示す「at」
「at」は具体的な場所を示す時に用いる。ある「点」にいるというイメージが基本だ。たとえば、「I am at the bus stop」のように、ピンポイントにバス停という場所を示す際に「at」を用いる。同じように、町名は「in」、通りは「on」だが、具体的な住所では「at 10 High Street」のように「at」となる。
英語の前置詞の意味を、1つ1つ日本語に対応させようと思うと膨大な数になる。そのすべてを記すことはできないので、上記もごく一部に過ぎないのだが、「in」、「on」、「at」の関係性はイメージできたのではないだろうか。あとは実際の例に触れながら、その都度イメージを深めていってほしい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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