【どう見るこの株】フォーラムエンジニアリングは調整一巡、22年3月期減益予想だが下期回復期待

2021年12月13日 16:50

印刷

記事提供元:日本インタビュ新聞社

 フォーラムエンジニアリング<7088>(東1)は機械・電気系を中心にエンジニア派遣・紹介事業を展開している。独自のスキルマッチングテクノロジーを特徴としている。22年3月期は減益予想だが、コロナ禍の影響が徐々に和らいで稼働者数は増加傾向、待機者数は減少傾向、稼働率は改善傾向としている。下期の回復を期待したい。株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新したが、調整一巡して出直りを期待したい。

■機械・電気系エンジニア派遣・紹介「cgnavi」を展開

 自動車関連、産業機械関連、電気機器・電子部品関連などの機械・電気系を中心にエンジニア派遣・紹介事業を展開している。AIを活用した独自のスキルマッチングテクノロジーによって、求人企業と求職人材を結びつけるエンジニア人材流動化プラットフォームのcognavi(コグナビ)を特徴・強みとしている。

 人材サービス領域のエンジニア派遣サービスcognavi派遣を主力として、中途採用向けエンジニア紹介サービスcognavi転職/転職IT、理工系新卒学生就職支援サービスcognavi新卒、HRマネジメント領域で産学連携エンジニア研修をアレンジメントするcognaviカレッジ、企業内エンジニア人材管理・配置最適化システムのcognaviタレントマネジメントなども提供している。

 成長戦略として、派遣稼働者数の拡大(機電系派遣の成長路線への回帰とIT領域への事業拡大)、コグナビブランドの認知度向上、理工系大学との提携強化などを推進している。

■22年3月期減益予想だが下期回復期待

 22年3月期の業績(非連結、収益認識会計基準適用だが損益への影響なし)予想は売上高が21年3月期比0.4%増の278億50百万円、営業利益が22.6%減の18億20百万円、経常利益が21.3%減の17億90百万円、当期純利益が9.3%減の12億20百万円としている。

 第2四半期累計は売上高が前年同期比7.5%減の130億68百万円、営業利益が27.3%減の6億72百万円、経常利益が29.4%減の6億51百万円、四半期純利益が29.4%減の4億42百万円だった。コロナ禍の影響で稼働者数が減少し、雇用調整助成金受給額の減少も影響した。広告宣伝費・人材募集費等を一時的に抑制したが、減収の影響をカバーできなかった。人材派遣事業の期末時点の在籍者数は3858名、稼働者数は3678名、稼働率は95.3%だった。

 通期予想は据え置いた。第2四半期累計の進捗率は売上高が46.9%、営業利益が37.0%、経常利益が36.4%、当期純利益が36.3%と低水準の形だが、コロナ禍の影響が徐々に和らいで稼働者数は増加傾向、待機者数は減少傾向、稼働率は改善傾向としている。下期の回復を期待したい。

■株価は調整一巡

 株価は地合い悪化も影響して年初来安値を更新したが、調整一巡して出直りを期待したい。12月10日の終値は841円、時価総額は約225億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

【関連記事・情報】
【どう見るこの株】アオイ電子は業績上方修正を見直し突っ込み買いも一考余地(2021/08/15)
【特集】9月末に株式分割の権利付き最終日を迎える銘柄に注目(2021/08/30)
【特集】残りの夏相場は秋相場に備えて「オータニさ~ん」関連株などの癒し系投資も一法(2021/08/23)
【どう見るこの株】安江工務店は21年12月期2Q累計順調で通期上振れの可能性(2021/08/12)

※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。

関連記事