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変形性膝関節症の治療へのPRP療法 臨床試験実施
コロナ禍の影響で「変形性膝関節症」が増加しているらしい(山陰中央新報)。その治療法として多血小板血漿(PRP)の関節内注射(PRP療法)が有効かどうかを検証する記事がJAMA Networkに掲載されている。有効性が証明されていない治療法であることから、実際の変形性膝関節症の患者に対してPRPとプラセボ注射を行い、その効果を調べる臨床試験が行われたという(JAMA Network)。
臨床試験では軽度から中等度の変形性膝関節症を持つ50歳以上の成人288人が参加。PRPとプラセボ注射の効果に関する結果はタレコミにあるとおりだが、結論を書くと12か月の観察期間では効果はなかったとしている。記事では症候性の軽度から中等度の変形性膝関節症の患者では、生理食塩水プラセボの注射と比較してPRPの関節内注射は有意な差をもたらさなかったとしている。
pongchang 曰く、 PRP療法(自己多血小板血漿注入療法)は関節に血小板の成分だけを高い濃度で抽出し、注射する治療法であるが、その有効性を、生理的食塩水の注入と比較した試験がThe RESTORE Randomized Clinical Trial[JAMA. 2021;326(20):2021-2030. doi:10.1001/jama.2021.19415]
PRPと対照を比較すると、肘の痛みのスコアの変化は −2.1ポイント対 −1.8ポイント( −0.4 [95% CI, −0.9 to 0.2] points; P = .17). 脛骨の内側の軟骨の容積の変化は −1.4% 対 −1.2%, (−0.2% [95% CI, −1.9% to 1.5%]; P = .81)。差が付かなかった。
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