【どう見るこの株】グッドスピードは反発の動き、22年9月期大幅増収増益予想

2021年11月29日 09:16

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

 グッドスピード<7676>(東マ)は愛知県を中心に自動車販売関連事業・附帯サービス関連事業を展開し、MEGA専門店の新規出店などで事業を拡大している。22年9月期はや小売販売台数の増加などで大幅増収増益予想としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。株価は21年9月期決算発表に対してネガティブに反応する場面があったが、その後は素早く反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。

■愛知県中心に「安心・快適・楽しいカーライフ」提供

 クルマ・バイクにおける「安心・快適・楽しいカーライフ」の提供を掲げて、愛知県を中心に、自動車販売関連事業(新車・中古車販売、買取)、附帯サービス関連事業(整備・鈑金・ガソリンスタンド、保険代理店、レンタカー)を展開している。SUV販売台数日本一を目指している。

 21年9月期の四輪小売販売台数は20年9月期比17.1%増の1万2854台で、新車・中古車販売の売上構成比は86.4%(20年9月期は88.8%)だった。

 21年11月12日時点の子会社を含む拠点数は合計38拠点である。東海エリア4県(愛知県、岐阜県、三重県、静岡県)、および関西エリア(兵庫県)、沖縄県に展開している。

 20年4月に沖縄のエンジョイレンタカーからレンタカー事業を譲り受け、20年9月にカーステーションから大府店の車検・整備・鈑金・塗装等事業を譲り受けた。21年3月には輸入バイクのハーレーダビッドソンおよびベスパの正規ディーラーを運営するチャンピオン(愛知県名古屋市)を子会社化した。

 成長戦略として、MEGA専門店を中心とする新規出店の積極推進、顧客囲い込みや収益拡大戦略としての整備・鈑金工場の拠点拡大、オートオークション会場依存からの脱却戦略としての買取事業の強化、バイク事業の本格拡大、人材の確保・教育・育成、サービス拡充・新サービス創出などを推進している。

 中期経営計画では、23年9月期~24年9月期の目標として、売上高は毎期成長率20%以上、営業利益は毎期利益率改善、四輪小売販売台数は毎期成長率20%以上、MEGA専門店新規出店は毎期3店舗以上を掲げている。

■22年9月期大幅増収増益予想

 22年9月期連結業績予想(第1四半期から収益認識基準適用)は、売上高が21年9月期比34.0%増の600億円、営業利益が64.4%増の10億円、経常利益が72.8%増の7億70百万円、親会社株主帰属当期純利益が3億30百万円としている。なお収益認識基準適用の影響額として売上高1億50百万円減少を想定している。

 成長ドライバーであるMEGA専門店の新規出店(3店舗の計画)を軸として、小売販売台数の増加、事業規模の拡大に取り組む方針としている。積極的な事業展開で収益拡大基調だろう。

■株価は反発の動き

 株価は21年9月期決算発表に対してネガティブに反応する場面があったが、その後は素早く反発の動きを強めている。戻りを試す展開を期待したい。11月26日の終値は2155円、時価総額は約67億円である。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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