学習向けタブレット使用したいじめ、全国の小中学校で増加

2021年11月12日 08:28

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記事提供元:スラド

GIGAスクール構想で配布されたタブレットなどが原因となって、教育機関でいじめなどが発生している件で、読売新聞が全国74市区を対象に調査を行ったという。この調査によると14市区が同様のトラブルを把握していることが判明したそうだ。さらに四つの自治体はいじめと認知していたとしている。トラブルの多くは以前取り上げた内容と類似したものが多く、アプリを使用した誹謗中傷や友人の端末をフィルタリング解除し、その上で猥褻動画の視聴といったトラブルなどとなっているようだ(読売新聞全文掲載のYahoo!ニュース記事)。

先の過去記事のときは一部の学校の体制による問題とも取れる内容だったが、この調査によれば全国的な問題となっていることが分かる。タレコミによれば、小学校低学年の場合、アルファベットの入ったパスワードの入力が困難なことから、覚えられない子供のためにパスワードを端末に貼っている教員などもいるとのこと。

katu256 曰く、 また文科省の2020年度問題行動・不登校調査によると、いじめの認知件数は小中高、特別支援学校を合わせて51万7163件と前年比15.6%だが、ネットいじめは5.3%増、特に小学校は32.1%増の1万8870件と急増している。

記事を読む限り、学習端末のトラブルは現場に一任しているようで、関係者の方々は苦労されているだろうと思う。特にパスワードの漏洩などについては、指紋認証の導入で大幅に抑止できるのではと思うが如何だろうか。

スラドには教育関係の職種について方もいる多いと思うので、ご意見をお伺いしたい。また、現場にしかわからない苦労があれば、それも併せて教えてほしい。

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