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外国語習得のためにやるべき5つのこと 50言語習得したポリグロットの提言
ソーシャルメディアの普及により、多言語話者(ポリグロット)の成功体験がタイムリーに共有できるようになった。外国語の学習方法といっても十人十色で、誰にでも合うやり方や、極端な早道・近道は存在しない。しかし、多くのポリグロットの話を突き詰めると、外国語習得のために欠かせないポイントが見えてくる。
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ポリグロット・コンフェレンスの創始者として知られる英国人のリチャード・シムコット(Richard Simcott)さんは、50以上の言語を話す語学の達人だ。これまで動画やイベントを通して外国語習得に関する情報を世界に向けて発信してきた。
そんなシムコットさんが、最近アップロードした動画「外国語学習に関する5つの提言」は、言語習得に欠かせないポイントを的確に押さえている。4分ちょっとの動画なので、聞いてみてほしい。
シムコットさんの5つの提言に基づいて、具体的に何をしたらいいのかまとめてみた
●1. 外国語学習の目的を書き出す
紙にペンで書いても、パソコンを使ってもどちらでも大丈夫。何のために学ぶのか明文化することが大切だ。外国を1人旅するためなのか、海外の博物館やアートギャラリーで解説文を読むためなのか、国際会議やイベントで内容を把握するためなのか。目的意識を明確に持つことで、学習の重点や方法、教材が明らかになる。
●2. 学ぶ外国語を話す具体的なシチュエーションを想定する
目的を明確にしたら、その言語で、いつ誰とどんな会話するのか、頭の中でシミュレーションしてみよう。ホテルでチェック・インする場面、タクシードライバーとの会話や交渉など。なるべく具体的に細部まで会話の内容をシミュレーションすることによって、学ぶべき単語やフレーズが具体化できる。
●3. タイムフレームを決める
最初の1週間目で自己紹介、2週目は疑問形、といった具合に、ゴールまでの学習スケジュールを1週間単位、1カ月単位で決めていく。大事なのは、タイムフレームを紙か情報端末上で管理し、予定の達成状況をチェックしていくことだ。学習の成果が確認できると、モチベーションが保てる。
●4. 学習内容の取捨選択
習得の目的によって学習の重点や方法、学ぶべき単語は異なる。漫然と勉強していると、長時間費やして無駄な情報を詰め込むような過ちを犯してしまう。例えば、色の種類、職業、国名など、使用頻度の低い言葉はすぐに忘れてしまう。覚えられないと、自信をなくしてしまう。自信は学習継続のパワーの源。大切なエネルギーを枯渇させないためにも、非効率な学習は避けたい。優先度が低いと判断したら、一旦置き去りにして先に進もう。
●5. 復習する
語学学習に成功する人と失敗する人の最大の違いは、反復練習を弛まず継続できるか否かにある。学んだ内容を繰り返し頭の中で再現することで、長期記憶につなげ、記憶を定着させる。記憶のメカニズムに基づいて正しく復習することが重要だ。
シムコットさんの5つの提言は、言い換えると効率よく学べということだ。効率よく学ぶと自信がつき、モチベーションがアップし、継続できるので成功をつかめるという構図だ。ここから見えてくるのが外国語学習に欠かせない3つの基盤となる。「自信、モチベーション、継続」この3つのキーワードを胸に、もう1度自分の外国語学習を振り返ってみよう。(記事:薄井由・記事一覧を見る)
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