【注目銘柄】エンバイオ・ホールディングスは業績上方修正とグリーン電力会社設立を材料視

2021年9月15日 09:12

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は、今年8月13日の今2022年3月期業績の上方修正を手掛かりに期初の連続減益予想が増益転換し、環境関連株としての割安修正が期待できる。また太陽光発電のグリーン電力を供給する新会社をシーアールイー<CRE、3458>(東1)と共同出資で設立することも、業容の拡大につながるとして追加材料視されている。

エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は、今年8月13日の今2022年3月期業績の上方修正を手掛かりに期初の連続減益予想が増益転換し、環境関連株としての割安修正が期待できる。また太陽光発電のグリーン電力を供給する新会社をシーアールイー<CRE、3458>(東1)と共同出資で設立することも、業容の拡大につながるとして追加材料視されている。[写真拡大]

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

■割り負け再生エネルギー関連株として1月の年初来高値を目指す

 エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は、今年8月13日の今2022年3月期業績の上方修正を手掛かりに期初の連続減益予想が増益転換し、環境関連株としての割安修正が期待できる。また太陽光発電のグリーン電力を供給する新会社をシーアールイー<CRE、3458>(東1)と共同出資で設立することも、業容の拡大につながるとして追加材料視されている。

■土壌汚染対策事業、自然エネルギー事業など3本柱が揃って上ぶれ

 同社の今3月期業績は、売り上げを期初予想の85億5000万円(前期比25.0%)の据え置きとしたが、営業利益を2億8200万円、経常利益を2億9900万円、純利益を9900万円それぞれ引き上げ、営業利益7億4900万円(同21.9%増)、経常利益6億4500万円(同8.9%増)、純利益3億6100万円(同18.8%増)と増収増益転換見込んだ。土壌汚染対策事業では、用地仕入れ競争の激化を回避して土壌汚染の管理を目的とした受注割合を高めてセグメント利益が1億2000万円、汚染土地を有効利用するブラウンフィールド事業では、土地取引が依然として活発で同じく1億400万円、太陽光・バイオマス発電の自然エネルギー事業では天候に恵まれた太陽光発電所が複数に及び同じく5600万円それぞれ上ぶれたことが寄与した。

 一方、同社が85%、CREが15%出資して設立した新会社「エンバイオC・エナジー」(東京都千代田区)は、CREが、約1600物件、約172万坪展開している物流施設の屋根を活用して太陽光発電システムを導入して同施設向けに再生可能エネルギーのグリーン電力を100%供給することを事業目的としており、先々はCREが管理運営している第三者施設への拡大も図る。国内外に35発電所、40MW(メガワット)の太陽光発電所、バイオマス発電所を展開しているエンバイオHDのノウハウを活用する。

■ミニGC示現で割安再生エネ関連株人気を高め年初来高値目指す

 株価は、今3月期業績の減益予想で570円と下げ、自己株式取得発表で676円高値、積極的な中期経営計画策定が続いて630円高値とリバウンドしたが、25日移動平均線が上値抵抗線となって年初来安値540円まで再調整した。同安値からは、今期業績の上方修正にCREとの共同出資会社設立が続いて628円まで底上げ、この間、上値抵抗線を突破して5日移動平均線が25日線を上抜くミニ・ゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆した。PERは11倍、PBRは0.78倍の低評価でしかなく、割り負け再生エネルギー関連株としてもまず今年1月の年初来高値717円を目指そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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