タクタク 2022年春夏コレクション - 街の“中”へ──溶けあう内と外

2021年9月2日 16:24

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記事提供元:ファッションプレス

 タクタク(tac:tac)の2022年春夏コレクションが、2021年8月30日(月)に発表された。

■街の“中”へ

 今季のタクタクのテーマは、“DIVERS(C)ITY”。坩堝のように多様なものが入り混じる“街”の空気は、春夏だけにアクティブで軽やか。リラックス感のあるシルエット、気負わぬエクリュの色みのロングコートやワンピースをまとって、軽快に街の中へと飛びでてみる。

■軽やかに、リラクシングに

 シャツやブルゾン、クルーネックのニット、トレンチコートなど、ベーシックなアイテムを基調としたウェアの数々は、いずれも軽やかな素材感で、ドロップショルダーのリラクシングなシルエットが特徴。それだけに、ロングスリーブとショートスリーブのニットを重ねるレイヤードや、ロングコートのウエストベルトを締めた豊かな表情など、着こなしのアレンジも幅広い。

■パイピングがもたらすアクセント

 ゆったりとしたシルエットにメリハリをつけるのは、トレンチコートやブルゾン、ワイドシルエットのパンツに見られるパイピング、あるいはそれを彷彿とさせる縫い目を外側に出したディテールだ。力強いネイビーのシャツのセットアップは、フリンジ状に軽やかなホワイトで縁取った。また、Vネックのニットは裏表を反転させたかのように仕上げるなど、衣服の外側・内側を軽やかにひっくり返すデザインが随所に見て取れる。

■内側と外側の相互浸透

 衣服の外側と内側の相互浸透とでも呼べようか。トレンチコートは、とりわけスリーブのぽってりとした量感に見るように、ボリューム感あるシルエットでありながら、軽快な素材感とメッシュ状のピンホールでもって、重厚な印象を払拭した仕上がりに。そこには、衣服の内側と外側を判然とわけるというよりは、それらのあいだに春風が吹き抜ける軽やかな往来をも感じられる。

■明るくも穏やかな色調

 カラーは、ブラックやホワイト、エクリュ、ブラウン、ベージュ、カーキといった落ち着いた色みが主体。時折り差し込まれるブルーやピンク、イエローも、あくまで霞を帯びたように穏やかであり、全体として柔らかくニュートラルな色調にまとめられている。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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