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AIが生成した証拠で起訴された男性、11カ月拘置の末に無効と判断 米国
headless 曰く、 米国・シカゴの男性がAIによる証拠で殺人犯として起訴され、11か月にわたる拘置の末に証拠が無効と判断されたそうだ (The Register の記事、 AP News の記事)。
この男性は昨年 5 月 31 日、運転する自動車に乗せた近所の若者が射殺され、その犯人として起訴されていた。男性は銃撃犯が別の車の助手席に乗っていた人物だと主張しており、動機も目撃者も使われた銃も見つかっていない。しかし、検察は男性の車が交差点を通過した時の映像 (無音) と、ShotSpotter という企業が生成した銃声に関するデータのみを証拠とし、男性は昨年 8 月から拘置されていた。
ShotSpotter はセンサーとアルゴリズム、人工知能により銃撃を検知するというサービスだが、誤検知の多さやスタッフが警察の都合に合わせて証拠を変更するといった問題が指摘されている。男性の公選弁護人によると、本件でも当初は 1 マイルほど先の花火のような音だったが、以前シカゴ警察に勤務していたスタッフにより、交差点を男性が通過した時の銃声と再分類されていたという。そのため公選弁護人は 4 月、裁判記録から ShotSpotter に言及する部分を抹消することなどを請求していた(PDF)。
シカゴ市警は ShotSpotter の最大顧客であり、ShotSpotter の擁護を続けている。シカゴはメリック・ガーランド司法長官の地元でもあり、7 月 22 日にはシカゴ市警がどのように ShotSpotter を使用しているのか視察している。翌 23 日、判事は証拠不十分で公訴を棄却し、男性は釈放された。判事は公選弁護人が求めている ShotSpotter の情報開示について、審理を行うことも認めたとのことだ。
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※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
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