国内で蔓延している新型コロナのデルタ株、その由来は

2021年8月10日 08:12

印刷

記事提供元:スラド

ある Anonymous Coward 曰く、 現在国内で蔓延しているデルタ株の由来について、ゲノム解析の中間結果を国立感染症研究所が報告している (新規変異株に関する更新情報 第12報)。

少なくとも 7 つの起点があり、その 1 つが首都圏を中心に拡大し、全国規模で拡大が続いていると推測されるという。「この起点の最も過去の国内検体は、海外渡航歴や海外渡航症例とのリンクが無い症例から 2021年5月18日に採取された」とのことで、5 月 10 日の検疫強化以前に輸入されたものか、強化された検疫をすり抜けたものなのかについては結論が出てない。重要な問題だと思うので、今後の調査に期待したい。

 5 月 18 日に採取された検体よりも変異が 2 塩基少ない最も期限に近い系譜の検体が 4 月 16 日に検疫検体で見つかっていることから、この症例を起点として潜在的に感染リンクが首都圏でつながっていった可能性が考えられる一方、5 月 10 日以降の未検出症例から拡大した可能性も否定できないとのこと。

 スラドのコメントを読む | サイエンスセクション | サイエンス | 医療 | 政府

 関連ストーリー:
米CDCがデルタ株の感染力は水痘並みとの指摘。国内でもブレイクスルー感染67人が確認 2021年08月02日
米 CDC、COVID-19 ワクチン完全接種済みの人にもデルタ変異株対策としてマスク着用を再び推奨 2021年07月31日
COVID-19 に関する緊急事態宣言は 8 月 31 日まで延長、対象は 6 都府県に拡大 2021年07月31日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事