日常会話で気軽に使える! 体のパーツを使った英語のイディオム

2021年8月8日 07:40

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 英語には無数のイディオムがあるが、そんななかでも体のパーツを使ったイディオムが非常に多いことを知っているだろうか。ネイティブには日常的なイディオムで、使われる単語自体も易しいが、私たち英語学習者にとって、知っていないと意外と意味がわからないものが多い。そこで、初学者にも使いやすい体のパーツを使ったイディオムをいくつか紹介しよう。

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■all ears

 オンライン英会話などでもすぐに使えるイディオムが、この「all ears」だ。辞書には「一心に耳を傾けて」などの訳語があるが、それほど堅苦しいものではなく、「ちゃんと聞いてるよ」と言いたい時に気軽に使える。ぜひ一度、英会話の先生と話す時にでも、「I’m all ears.」と言ってみよう。

 ほかにも、たとえば何か用事をしている時に話しかけられた際などに、「Let me finish this first. Then I'll be all ears.」と言うとスマートだ。

■break a leg

 このイディオムは有名だろう。知らないと『「足を折れ」って!?』 と驚いてしまいそうだが、これは「Good luck」と同じく幸運を祈る時の決まり文句だ。

 有名なイディオムだがその由来には諸説あり、はっきりしたことはわかっていない。ただ、演劇関係者の間で生まれた表現であることは確かで、役者が舞台に上る前に「Break a leg!」と声をかける習慣は100年近く前からあったそうだ。役者やミュージシャンなど人前でパフォーマンスする人に対して使われることが多いが、何らかの大舞台を前に緊張している人に「がんばって」という意味で使ってもよいだろう。

■cold feet

 「cold feet」といっても、冷え性のことではない。辞書には、「get cold feet」で「怖気づく」「逃げ腰になる」などの訳語があるが、突然緊張した時、ナーバスになった時などに広く使える。

 よく用いられるのは、結婚式前の心理状態を表す時だ。「I hope she doesn’t get cold feet before the wedding.」と言えば、「彼女、式を前にしてビビらないといいけど」といった意味になる。

■head over heels

 「head over heels」は、以前は「真っ逆さま」や「もんどり打つ」などの意味で使われていたが、今ではおもに「首ったけ」や「ぞっこん」などと言いたい時に使われているイディオムだ。

 「踵の上に頭」とは何を当たり前のことを言っているのか、と思ってしまいそうだが、本来は「heels over head」の形だったそうだ。まさしく「逆さま」という意味だが、これが時代とともに変化して今の「head over heels」という形になった。さらに、意味も転じて「completely in love」ということを表すイディオムになったわけだ。

 人に対してだけでなく、広く愛情の対象となるものに使える。日常会話にも気軽に取り入れられるだろう。たとえば犬を飼い始めた人なら、「I’m head over heels with my new puppy.」などと言ってみてはいかがだろか。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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