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日生の巧みな「脱プラ」宣伝戦略を支える(?)、クリアとはどんな会社か
日生の紙製クリアファイル(画像: 日本生命保険相互会社の発表資料より)[写真拡大]
7月25日の読売新聞オンラインが『日本生命がクリアファイルを紙製に切り替え・・・顧客提案用に半透明なものも』という見出しで、「日生は2024年度までに社内のプラスチック製クリアファイルの使用をゼロにする目標を定めた。順次、紙製のファイルの切り替えを進め、温室効果ガスの排出につながるプラスチック使用量の削減に取り組む」で始まる記事を配信した。大いに結構なことである。だが同時にいつもながらの(?)、社会的課題に対する日生の「対応の巧みさ」に感服したものである。
【こちらも】自社の空きスペースも商売の対象とする、スペースマーケットの巧みさ
私は外出の際、荷物を携えるのが苦手。取材に出向くときも、何十年来使い続けているバーバリーのセカンドバッグ一つで出かける。
困るのは取材先で、プラスチック製クリアファイルに資料をおさめ手渡される場合だ。「ケチ」ゆえか「クリアファイルは持ち帰れば使い道は多々ある」と、資料自体は二つ折りなどにしバッグにおさめクリアファイルは重ね持ちする。
先の記事を読み紙製だが半透明のものもあると知り、また紙だったら資料を入れたまま二つ折りにできバッグにしまい込めると思い「便利だな」と感じた。
が、果たしてどこで手に入れることができるのか、と首を捻った。実際に文具店などで、らしきものを目にした記憶がなかったからだ。「紙製クリアファイル」で検索してみた。あった。大阪に本社を構える、クリア(株)。名刺やはがき・カード、ノベルティ販促品、賞状など紙製品を専門に取り扱っている。
印刷業界の専門紙:印刷ジャーナルによると、紙製クリアファイルは2020年8月にクリアが開発・発売。「紙を半透明にする透かし技術を活かし内容物が見える紙素材のクリアファイル。A4の書類が入る220×310mmのサイズで、環境への考慮から考案された」という。クリアのHPで紙製クリアファイルの項を見た。次の様な説明がなされていた。
★レーザープリンターに対応できオリジナルファイルが容易に作れる(半透明部分にも印刷可能)。
★手書きもOK。
★「ワックスプラス加工」で内容物が見える。
★紙資源としてリサイクル可能。中の書類ごと一緒にシュレッダーかけることもできる。
★底面は折り返し製袋で丈夫。しかも書類がひっかからない。
そして、日生の狙いを見透かしたようにこんな説明も・・・
★SDGsや脱プラへの取り組み、PRに。
おそらく日生が公表したのを契機に、企業の脱プラスチックをアッピールする「クリアファイル」の紙製化が進むのではないか!?(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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