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『空白』 本ビジュアルが公開 泣き叫ぶ古田新太と土下座する松坂桃李
(c)『空白』製作委員会[写真拡大]
9月23日に公開される映画『空白』(監督:吉田恵輔)の本ビジュアルが公開された。
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公開されたのは、泣き叫ぶ古田新太と土下座をする松坂桃李が対照的な1枚。加害者と被害者の交錯する運命を象徴するかのようなビジュアルだ。
●娘の事故死をきっかけに暴走する父
本作のメガホンを取ったのは『ヒメアノ~ル』(2016年)の吉田恵輔。春先には松山ケンイチ主演のボクシング映画『BLUE/ブルー』が公開されたばかりで、その手腕は誰もが認めるところだ。
そんな吉田監督が新たなオリジナル脚本で挑むのは、娘を交通事故で失った男が「狂気」へと至る物語。事故のきっかけが娘の万引き未遂にあったことを知り、男は怒りの矛先をスーパーの店長へと向けていく。
●7年ぶりの映画主演となる古田新太
主人公の男・添田充を演じるのは古田新太。テレビ・ドラマで幅広く活躍するほか、所属する「劇団☆新感線」では看板俳優を務めている。
名バイプレーヤーの印象が強い古田だが、本作では2014年の『台風一家』以来、実に7年ぶりの映画主演を果たした。シリアスな演技はお手の物。とはいえ、これほどの憎悪を表情に浮かべた姿は衝撃的だ。
●松坂桃李は許しを請う青年を演じる
一方、添田が娘を失うきっかけを作ったスーパーの店長・青柳を演じるのは松坂桃李。いまや飛ぶ鳥を落とす勢いの俳優で、日本アカデミー賞に輝いた『新聞記者』(2019年)以降は、よりいっそう活躍の幅を広げつつある。
8月には広島ヤクザとの闘いを描いた『孤狼の血 LEVEL2』、2022年には広瀬すずとの共演作品『流浪の月』が公開を控えており、今後もスクリーンを大いに盛り上げることは間違いない。
本作での松坂は、相手に許しを請いながらも途惑い続ける青年を演じる。出口の見えない境遇に葛藤する役柄は、『新聞記者』でも魅せた彼の真骨頂だ。
●出口の見えない2人の物語
すでに公開中のトレーラーでは、本ビジュアル通り衝撃的な場面の数々を目にできる。怒りで我を忘れた男と、ひたすらに謝り続ける男。「許し」をめぐる2人の物語はどこへと向かっていくのか。
重厚なテーマを扱った映画『空白』は、9月23日(木)より全国で公開される。(記事:村松泰聖・記事一覧を見る)
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