ポール・スミス 2022年春夏メンズコレクション - 夏空の移ろい、綾なす色彩の階調

2021年7月7日 08:44

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記事提供元:ファッションプレス

 ポール・スミス(Paul Smith)の2022年春夏メンズコレクションが発表された。

■夜明けから日没──色彩の階調

 「屋外での探検」をテーマとした、今季のポール・スミス。MA-1ジャケットやオープンカラーシャツ、ニットベストといったカジュアルなウェアを独自の存在としているのは、その豊かな色彩の階調だ。

 薄いクリームから、霧に濡れたようなホワイト、力強いテラコッタ、ヴィヴィッドなオレンジ、そして夜風の通り抜けるようなブルーにブラック──それら、陽が昇って闇夜へと沈むまでの空の色が、トーンオントーンの洗練されたムードで表現されている。

■力強い向日葵をのせて

 そうした色彩の緩やかな変幻と合わせて表情を変えるのが、向日葵の花。色とりどりのオープンカラーシャツには、花々を華やかに散りばめて。あるいは、インターシャニットやTシャツのフロントには、力強い存在感でもって大胆に配置する一方、ブルゾンやパンツには闇夜にシルエットが浮かぶかのように、色彩をブルーに抑えて一面にあしらった。

■軽やかな素材感

 爽やかな春夏の空気に誘われるようにしてか、素材は軽やかだ。シアーなナイロン素材は、豊かな色彩をのせたジャケットなどに用いられている。とりわけ、薄い素材感を活かしたレイヤードスタイルは繊細であり、霧の底に花々が咲き誇っているかのように、力強い向日葵の柄をその下にのぞかせることで、軽やかながらも着こなしに奥行きを与えた。

■ストライプは陽気に彩りを添えて

 ブランドを象徴するストライプ柄は、ヴィンテージのテント生地の写真から着想。Vネックのベストやハイネックのトップス、クルーネックニットを色とりどりに彩るのみでなく、袖先や首元のアクセントにも。さらに、ポーター(PORTER)とのコラボレーションによるショルダーバッグやダッフルバッグなどにもあしらわれた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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