PEGレシオ0.19、超割安感示すオークファンとはどんな会社か

2021年6月21日 16:33

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 四季報オンラインが、『今期予想を含め10%以上の増収を続ける企業』を配信した。第2位にランキングされていたのが、オークファン(東証M)。連続増収の限りではパスだが、「過去最高益も射程内」に惹かれた。

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 前9月期の「18.7%増収、20.8%営業増益、31.0%最終増益」に続き今期も、「38.4%増収(109億円)、58.4%営業増益(13億円)、86.6%最終増益(8億円)」計画で立ち上がった。そして開示済みの第2四半期実績はそれぞれ、「46億4700万円、7億9100万円、5億200万円」と上々。

 オークファンを前期の売上高構成比率順にみると、こんな会社である。

■商品流通プラットフォーム事業(総売上高比率61%強): 一口で言うと大手企業から中小企業までの「滞留在庫・商品」の流通をフォローするためのサイトの運営。「NETSEA(国内最大級のBtoB仕入れサイト)」「Otameshi(寄付型ショッピングサイト)」「リバリュー(法人向け商品流通支援サイト)」。NETSEAは20年4月に月間ベースで過去最高流通額(12億6000万円)を記録している。同事業セグメントの前期は「前年同期比19.9%増収、372.4%営業増益」となっている。

■在庫価値ソリューション事業(24.5%): 「zaikoban(AIにより在庫の時価を可視化し、在庫に関する課題を特定して販売価格・品揃えを最適化する)」「タテンポガイド(複数のEマーケットプレイスへの同時出店・在庫連動等が可能な、遠隔からソフトウエアサービスの提供)」。0.8%増収も広告宣伝費の継続投下で8.6%営業減益。

■インキュベーション事業(16%強): 営業投資有価証券の売買や投資先へのコンサルティング事業。57.2%増収、12.1%営業減益。

 「企業の在庫・商品ソリューションの援軍」などとも評されるオークファンだが、現代表の武永修一氏の原体験が創業・設立の原点となっている。

 武永氏は学生時代に司法試験突破を目指した。そのための準備資金を準備するため、例えばノートパソコンを売りに出した。買い取り専門店に持ち込んだら、4万円。首を捻って今度はネット販売へ。15万円で売れた。味をしめた(?)。以来フリーマーケットなどに目配りし、内外で需要がありそうな商品を仕込んでオークションにかけた。

 2000年個人レベルで創業。「以来、毎年増収が続き」2007年に会社設立。13年4月に上場している。上場直後の10月に1対5の株式分割。だが未だ無配。66%近い「特定株」比率を勘案すると、安定した個人投資家比率を高めるためにもそろそろ配当のタイミングを推し量る時期かと思う。

 ちなみに中小型株の株式投資を考える際の尺度に、PEGレシオがある。『時価予想PER÷今期予想EPS伸長率』で算出。「1以下は買い」とされる。本校作成時点のオークファンのPEGレシオは0.19だ。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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