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ENECHANGE、EV充電インフラ・ソフトウエア事業に参入へ
ENECHANGEは18日、電気自動車(EV)向け蓄電池搭載型急速充電器「Boost Charger」の予約販売を6月21日から行い、EV充電インフラ、ソフトウエア事業に参入すると発表した。「Boost Charger」はアメリカのFreeWire Technologies社が開発したもので、日本での販売は総代理店であるBell Energyと販売契約を締結して行う。
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■Boost Chargerの概要
「Boost Charger」は、低圧受電契約で設置できるEV急速充電器で、蓄電池容量は160kWh。
通常、EVの充電にはキュービクル式高圧受電設備と呼ばれる、発電所から送られてくる6,600Vの電気を、施設で使える100Vや200Vの電気に変圧する機器を設置する必要がある。さらにそこからEVを充電するための機器も必要になり、高額の保安コスト、スペース確保といった問題が発生する。
低圧受電契約とは、商店、工場といった施設でモーターなどの動力を使用する場合に契約するもので、「Boost Charger」はそれを利用するため、キュービクルなどの機器を設置する必要もなく、省スペースで稼働することができる。27kWで供給した電気を最大120kWに昇圧して出力するため、急速充電も可能となっている。
充電方式は日本で最も一般的なCHAdeMO(チャデモ)方式を採用、充電口は2つ用意しており、1口最大100kW、2口同時で120kW(1口60kW)の充電ができる。1時間で約100kWhの充電が可能で、1日ではおよそ21台の充電ができる想定だ。
主な設置場所として、ガソリンスタンド、宿泊施設、観光施設、倉庫やマンションなどの集合住宅を想定しており、ユーザーは会員登録なしで使用可能。支払い方法は現在VISA、MasterブランドのクレジットカードやICカードに対応しており、今後はiDや交通系ICカードにも対応予定。料金に関してオーナー(設置者)は時間もしくはkWhで課金単位を選ぶことができ、今後はダイナミックプライシングの対応も予定されている。
■ENECHANGEの概要
ENECHANGEは、東京証券取引所マザーズに上場しており、主に電力やガスといったエネルギーを対象にしたエネルギーデータ事業、エネルギープラットフォーム事業を展開しているエネルギーテック企業。代表取締役CEOの城口洋平氏は、2017年に「Forbes 30 Under 30 Europe」 に日本人として初選出された。(記事:キーパー・記事一覧を見る)
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