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keepとholdの違いは? コアで覚える英語(7)
keepとholdどちらも「持っている・持ち続ける」と覚えている人が多いのではないだろうか。日本語でも「キープする」などと使われるため、特に難しいイメージはないかもしれない。しかしこれらは似て非なるものである。今回はkeepとholdの違いをコアイメージの観点から紹介しよう。
【こちらも】「make=作る」と覚えては英語は話せない!? コアで覚える英語 (6)
■keepのコア
keepのコアは「何かを自分のところに比較的長い間保つ」である。またそのコアから「対象に対して注意を向ける・監視する」というニュアンスを含む。例えば「I keep some money for future.(将来のためにいくらかのお金をとってある)」のように使われる。
■keepのフレーズ
以下のフレーズを見てほしい。
・Keep a secret(秘密を守る)
・Keep a straight face(真顔でいる)
・Keep an eye on it(~を見守る・見張る)
・Keep to the right(右側通行)
・Keep your hands off it(~に触れないようにする)
・Keep up the great work(その調子で頑張って)
上記のフレーズは日本語に訳すとkeepがさまざまな意味になるように見える。しかしコアイメージから考えればどれも意味は一貫しているのが分かるだろう。
■holdのコア
holdのコアは「何かを一時的におさえておく」である。おさえておくものは「動かないもの・動きがあるもの」「物理的な物・事」どちらにもなりえる。例えば「I’m holding a glass.(コップを持っている)」などのように使う。
■holdのフレーズ
以下のフレーズを見てほしい。
・hold your breath(息を止める)
・hold a meeting(会議を開く)
・hold an idea(アイデアを持つ)
・hold on(ちょっと待って)
・hold your fire(撃つのを止める)
「breath」や「an idea」のように具体的なものでなく動作や抽象的なものにも使われる。また「hold a meeting」は一時的に会議の場をおさえて会議を開くというニュアンスが含まれる。日本語にするとさまざまな意味になるがどれもコアイメージを発展させたものである。
■それぞれの違い
以上のコアを踏まえて次の例文がどのように違うか分かるだろうか。
・hold the door open
・keep the door open
keepは比較的長い期間を表す。つまり「ドアを開けたままにしておく」となる。一方holdは一時的である。したがって「ドアをおさえておく」となる。
単語の微妙なニュアンスの違いを習得するのは時間がかかるものだ。訳語に頼らずコアイメージを掴むようにしよう。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)
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