個人投資家・有限亭玉介:決算通過で自動車や不動産関連株をチェック【FISCOソーシャルレポーター】

2021年5月23日 10:00

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記事提供元:フィスコ


*10:00JST 個人投資家・有限亭玉介:決算通過で自動車や不動産関連株をチェック【FISCOソーシャルレポーター】
以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家「有限亭玉介」氏(ブログ:儲かる株情報「猫旦那のお株は天井知らず」)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2021年5月17日14時に執筆

「セル・イン・メイ」となった5月相場も間もなく終了。そして決算発表で一喜一憂している投資家も多いかもしれませんな。コロナ禍で売り上げが満足に振るわなかった企業もありますが、底を打ってこれから22年の決算予想は業績が上向きという企業も増えてきたようです。

改めまして株&猫ブログ「儲かる株情報『猫旦那のお株は天井知らず』」を執筆しております、有限亭玉介と申します。

決算シーズンで投資家を驚かせたニュースがありましたなぁ。なんとソフトバンクグループの決算が前期の大赤字から最終利益が4兆9879億円の黒字で着地する見事なV字回復となりました。最終利益のこの数字は国内企業では過去最高との事で、コロナ禍でもこれほどの利益、赤字からの逆転劇は「流石の孫正義氏」としか言いようがありません。まぁ、その後、収益性が不安定との見方もあって売りも出たようですがね。

今回のこちらの記事では、タイトルの通り自動車や不動産関連株をピックアップしてみました。自動車関連はEVなど次世代自動車へ移り変わる転換点に差し掛かっております。日本には御存知の通り様々な自動車部品メーカーがありますので、次世代自動車においても業績を伸ばせるのか見定めたいところではありますねぇ。

不動産業界においては、テレワークの普及によって都心のオフィスを解約したり飲食店などのテナントの撤退が相次いだ事も話題となりました。その一方で、コロナ対策が導入されたスマートオフィスの誕生や地価が下がった都心に勝機を見出したビジネス展開など、不動産業界にとってもコロナ禍は転換点と言えるでしょう。

さて、決算が好調の銘柄に注目してみますと、昨年11月25日にもご紹介致しましたオーナンバ<5816>が、5月7日の決算発表と併せて上方修正を発表後に急動意しております。ワイヤーハーネスを手掛ける同社は、車載用ハーネスのみならず太陽電池用ケーブルや監視システムでも注目したいところです。

続いて5月6日の上方修正で、21年3月期の経常利益を従来予想より大幅に引き上げた寺岡製作所<4987>も、車載用・電子部品用テープが思惑となっている様子。直近のチャート(日足)は動意から調整していますが、PBRは割安で中長期で監視しております。

経常利益が従来予想を上回って着地した芝浦電子<6957>は、5月10日の決算が好感されて窓を開けて急騰しました。同社の温度センサーはEVにも搭載されており、更なるシェア拡大を図っていく方針です。株価はおよそ2年半ぶりに4500円台に到達しました。

22年3月期は黒字浮上でV字回復の予想を発表した朝日ラバー<5162>は、車載用ゴム製品が想定を上回り推移した模様。今期の年間配当は10円増額して20円となりました。自動車内装向けLED彩色用ゴムや風力発電機のプラズマ気流制御技術でも思惑があり、自動車や風力発電などのテーマ性もあり、新興市場が持ち直した折には注目したい企業です。

不動産関連からは、月極駐車場ポータルサイト「CarParking」の運営や駐車場のサブリースを手掛けるアズーム<3496>をピックアップしてみました。4月30日の決算発表では経常利益が従来予想を上回って着地しており、「スマート会議室」などの事業展開にも期待です。

最後は5月10日の決算発表で増益着地となった日本リビング保証<7320>です。決算と併せて発表した上方修正で、5期連続を見込む最高益予想に上乗せする結果となりました。設備保証サービスの需要は今後も引き続きあるか…。注視しておりますよ。

さて、ちょっとお話が長くなりましたが、あたくしのブログではそんな「今強含んでいる個別株・テーマ株」を紹介しています。お暇があれば覗いてみてやってください。愛猫「なつ」と共にお待ち申し上げております。

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執筆者名:有限亭玉介
ブログ名:猫旦那のお株は天井知らず《RS》

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