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「get=手に入れる」と訳しては英会話上達しない!? コアで覚える英語 (2)
コアとはその単語本来の意味のことである。詳細は前回を参照してほしい。多くの日本人が「get=手に入れる」と覚えているのではないだろうか。今やそのまま「ゲットする・ゲットした」と使っている人も増えている。しかしgetをそのまま「手に入れる」と訳していては英会話は上達しないだろう。前回の「have」に引き続き、今回は「get」のコアを紹介する。
【こちらも】「have=持つ」と覚えては英会話上達しない!? コアで覚える英語 (1)
■getのコアは
getのコアは「ある状態にする・なる」ということだ。ポイントは状態の変化を表しているということ。例えば「I got some cash.」というのは「お金が無い状態➡お金がある状態」に変化したということである。したがって「いくらかまとまったお金を手に入れた」という意味に訳すことができるのである。
■haveとの違いは
haveとの違いは状態の変化である。haveのコアは「所有・経験空間に何かを持つ」であり、既に持っている状態を表している。
■手に入れる以外の意味1 - 状態になる
例文として「I got a cold.(風邪をひく)」「She got happy.(彼女は幸せになった)」などが挙げられる。「get=手に入れる」と覚えていれば日本語に置き換えるのは難しいだろう。
■手に入れる以外の意味2 - させる・してもらう
これもコアの意味を発展させたものだ。「ある状態にする」つまり「~を~の状態にさせる・する」という意味になる。以下の例文を見て頂きたい。
・I have to get this job done by tomorrow. (明日までにこの仕事を終わらせないといけない)
・Would you get me home tonight?(家まで送ってもらえますか?)
それぞれ「この仕事を終わらせた状態にする」「私を家にいる状態にする」つまり「送っていく」と解釈できる。
■手に入れる以外の意味3 - get to
「~に達する、に着手する、を始める、に連絡する、に影響を与える、に理解される、(勧誘・買収・脅迫などの目的で)に近づく、をなびかせる」などさまざまな意味があるが、他にも「~できる」という意味があり「can」と同じような意味で使われる。例えば「I get to work at home.(自宅で仕事ができる)」というように使う。
この他「get home (家に帰る)」「Let’s get going(急ぐ・行く)」「Let’s get it started(スタートする)」などgetを使ったフレーズは沢山あるが、get単体ではなくフレーズとして塊で覚えると良いだろう。コアは覚えるものではなく体得するものだ。是非コアの意味を体得してほしい。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る)
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