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NFTが仮想通貨へ与える影響は
●続く仮想通貨ブーム
2021年に入り、仮想通貨の勢いが止まらない。
【こちらも】加熱するSPAC上場の問題点とは
ビットコインは2020年末から上昇を続けているが、2021年に入り一時年初来から2倍以上の値をつけるなど、活況を見せているが、イーサリアムやリップルコインなどのアルトコインも同じように右肩上がりの上昇を続けていている。
そんな中、主にイーサリアムブロックチェーンで動くNFTが注目を集めている。仮想通貨以外での活用もされるNFTが、仮想通貨にどのような影響を及ぼすのか見ていきたい。
●NFTとは
NFTは、Non-fungible token(非代替生トークン)の略で、ブロックチェーンの技術を用い、複製や改ざんをできなくし、所有者や制作者などを認証する。仮想通貨だけでなく、デジタルデータに価値を持たせることができる。つまり、鑑定書付きのデジタルデータである。
NFTが注目されたきっかけは、仮想通貨で猫を育てるゲームだ。そのゲームで育てた猫が、約2000万円での売買が成立したことがきっかけだった。
Twitter創業者のジャック・ドーシー氏や、テスラのイーロン・マスク氏もNFTをオークションにかけて、数億円単位の入札となるなど、加熱している。
●NFTの問題点と仮想通貨への影響
NFTはオリジナルデータに鑑定書がついているというだけであり、データそのものを永久に保証しているわけではない。データが破損して使えなくなれば、鑑定書があってもデータそのものの価値はなくなる。
法規制についてもまだまだ追いついておらず、マネーロンダリングに使われる恐れもある。著作権を持っていないにもかかわらず、NFTを発行することもできてしまうため、トラブルになる恐れもある。
3月中旬から取引量が急降下しているとの指摘もあるが、今後新たなコンテンツとして定着する可能性は大いにある。
NFTは仮想通貨で取引されるため、仮想通貨にも大きな影響を与えるだろう。現在はほとんどがイーサリアム取引で、イーサリアムの価値も上がるだろう。実際にイーサリアムは2月に最高値を記録した。
イーサリアムの価値が上がることによって、ビットコインがどうなるかも注目されるが、今のところ下落する局面はない。NFTがさらに活発になれば、仮想通貨への影響も大きくなるだろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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