リコール 21-22年秋冬コレクション - 少年時代の記憶を未来に重ねて

2021年3月24日 07:35

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記事提供元:ファッションプレス

 リコール(RequaL≡)は、2021年秋冬コレクションを2021年3月20日(土)に渋谷・ヒカリエにて発表した。

■少年時代の記憶を、多くの人が手と手を取りあう未来と重ねて

 昨今、物思いに耽る時間が多くなったというデザイナーの土居哲也は、その中で、半年後の明るい未来を見つめながらも、少年時代にアメリカに訪れた経験を思い出したという。何から何まで大きく見え、すべてがキラキラしていたその思い出に、今回は、ファッションの基盤を築いてきたモード史、フランスの伝統を掛け合わせた。プレッピーとヒッピー、そしてフレンチスタイルを兼ね備えた“リフレッピー”が今シーズンの主題となっている。

 そして土居が考える“半年後の明るい未来”もデザインインスピレーション。多くの人が集まって手を取り、自由に笑って過ごす風景――踊り、架空のキャンプファイヤーをたわいもなく楽しんでいるような平和な様子をショー全体で再現した。スケートボードやバスケットボールを楽しむ少年、テディベアに扮する少女……あらゆる人々が行き交う思わず笑みがこぼれるハートフルな演出の中、繰り出されたのは“多様性”にあふれたワードローブだ。

 それぞれのルックには、いく通りもの役割が与えられている。ダッフルコートは、バックに大きな穴が開いており、そこに体を通してランダムヘムのサーキュラースカートとしても着られる仕組み。クラシックなジャケットは、表地と裏地の境目が曖昧で、パンツには通常ないはずの“襟元”があったり、袖がいくつもあったりする。

 また、ポンチョ型コートは、表地のグリーンとライニングのオレンジ、キルト生地がランダムに配され、ラッフルのように揺れ動くフードのディテールが幾重にも重なっている。大胆なフリンジや編み込みが施されたニットもそうだが、過剰なまでの装飾が、多くの人が手と手を取りあう平和な世界、つまりは土井が思う明るい未来への道筋を示している。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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