リアルタイムで盛り上がる 次世代スポーツ観戦アプリ「SpoLive」導入チーム続々

2021年2月20日 09:51

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SpoLiveアプリ画面イメージ(画像:SpoLive Interactive発表資料より)

SpoLiveアプリ画面イメージ(画像:SpoLive Interactive発表資料より)[写真拡大]

 SpoLive Interactiveは、スポーツ観戦アプリ「SpoLive」を、ラグビーのトップリーグ所属3チームへ導入したと発表した。17日にHonda HEAT、19日に東芝ブレイブルーパスとNECグリーンロケッツへそれぞれ導入した。

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 SpoLiveは、リアルタイムで試合の情報収集やバーチャル応援ができ、新たなスポーツ観戦体験を提供するアプリ。環境変化でスポーツ観戦が制限されている現状もあり、トップリーグとは2021年1月にパートナー協定を締結、導入チームが続いている。

■SpoLiveの概要

 国内外のスポーツのリアルタイム速報やチーム情報などを、モバイルアプリでリアルタイムに提供。試合中には、実況解説やチームの特徴解説、難しいルールをその場で調べられる機能もあり、スポーツに詳しくなくても楽しめる仕掛けがある。現在は、ラグビーとサッカーがメインコンテンツだ。

 SpoLiveは、サービス提供を通じて「どこにいてもファンがチームや選手と双方向的につながれる場」の提供を目指しているという。

 視聴者側は、応援コメントの投稿に加え、チームや選手に直接投げ銭とメッセージを送ることができる。アプリ上で設定すれば、Twitterへの自動投稿も可能。アプリでコメント投稿するとTwitterに自動連携され、広くコメントを共有・拡散できる。

 導入チームは、独自の映像配信もできる。トレーニングや練習試合の様子、ベンチ裏やロッカールームの状況、選手への独自インタビューなどがコンテンツだ。ファンの形成・維持と同時に、スポーツチーム側のマーケティング支援を想定し、情報発信できる機能や仕掛けが施されている。

■出向起業で運営されるSpoLive

 SpoLive は、NTTコミュニケーションズの社員が社内起業で始めた事業。2020年10月に現運営会社SpoLive Interactiveを設立し、事業を継続。代表の岩田社長は現在もNTTコムに籍を置き、出向起業という形で会社を運営している。

 出向起業とは、大企業の社員が辞職せずに、新規事業開発のため自ら会社を設立・出向し、新会社で経営者として事業に従事すること。経済産業省が2020年から支援事業を開始しており、所属大企業との資本割合などの条件をクリアすれば、補助金が受けられる。SpoLive Interactiveも経産省補助事業の1つだ。

 出向起業の背景には、効率性や結果を重んじる大企業では新規事業が育てにくいことや、新規事業ではスピード感や小さく早く失敗しながら進めることが重視されることなどが、挙げられている。

 起業者は、大企業に籍を置いたまま起業することで、人的リソースやつながりが活用できる。また、大企業側も事業創出の加速や社内変革の促進、経営人材の育成につながるという。

 SpoLiveは、1月29日にジャパンラグビートップリーグとのパートナー協定も締結。新しいスポーツ観戦の形がますます拡がる見込みだ。(記事:三部朗・記事一覧を見る

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