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【注目銘柄】スターゼンは続落も最高純益更新の業績再上方修正を手掛かりに押し目買い交錯
スターゼン<8043>(東1)は、前日17日に10円安の4355円と6営業日続落して引けた。日経平均株価が、3日ぶりに175円安と反落したことから、同社株にも目先の利益を確定する売り物が続いた。ただ取引時間中は下ヒゲを伸ばして25日移動平均線で下値を確認する推移をみせており、今年2月3日に発表した今2021年3月期の2回目の上方修正で、純利益が、一気に3期ぶりに過去最高を更新するのを手掛かりに超割安修正期待の押し目買いも交錯した。同社が、ハンバーグパティを納入している日本マクドナルドホールディングス<2702>(JQS)が、今年2月9日に2020年12月期の好決算を発表し、外食産業界の勝ち組を鮮明化させたことも側面支援材料視されている。
■前期計上の減損損失・のれん損失が一巡し純利益は3.7倍増益
同社の今2021年3月期業績は、期初に新型コロナウイルス感染症の感染拡大で業務用の食肉需要が減少するとして連続減収減益が予想されていた。ところがこの業務向けの伸び悩みを巣ごもり消費の内食向け需要がカバーして昨年11月、今年2月と2回上方修正された。
今年2月の再上方修正は、昨年11月の修正値より売り上げを50億円、営業利益を12億円、経常利益を18億円、純利益を15億円それぞれ引き上げ、売り上げ3500億円(前期比0.4%減)、営業利益67億円(同58.4%増)、経常利益88億円(同51.8%増)、純利益65億円(同3.72倍)と見込んでいる。純利益は、前期に計上したハンバーグ製造設備の減損損失や子会社ののれん減損などが一巡してV字回復し、2018年3月期の過去最高(51億2000万円)を一気に更新することとなる。なお配当は、前期と横並びの年間110円が予定されている。
■PER6倍、PBR0.8倍の修正もオンして昨年3月期末相場の再現有力
株価は、昨年2020年も昨年2月の前期業績の上方修正と期末の配当権利取りが相乗して昨年来高値4780円まで買い進まれた。同高値後は、今期業績の保守的な予想が響いて3865円まで下値を探り、昨年11月の1回目の上方修正で4475円、今年2月の2回目の上方修正では4565円の各高値をつけたが、上値で戻り待ちも厚く売り買い交錯となっている。PERはわずか6倍台、PBRは0.81倍、配当利回りは2.42%と割安顕著となっており、25日移動平均線を下値のバネに昨年3月の期末相場再現で昨年来高値4780円奪回にチャレンジしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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