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米フロリダ州で浄水システムがハッキング、苛性ソーダ濃度が100倍に設定
米フロリダ州にあるオールズマー市で、水道局の浄水システムがハッキングされ、飲料水の水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)が100倍の濃度に設定という事故があったそうだ。職員が異常に気がついたため直接的な被害は発生しなかったという。長時間気がつかなかった場合は、住民に健康被害が出ていた可能性もある(CNN、Engadget、Reuters、Tampa Bay Times)。
この浄水システムの従業員用コンピューターには、外部からのメンテナンス用にリモートデスクトップアプリのTeamViewerがインストールされていたという。そのTeamViewerを何者かが遠隔操作で操作し、浄水システムを設定しようとしているのを監視担当の職員が発見した。
職員はTeamViewerが外部からコントロールされるときに表示されるポップアップに気がついた。ただ、上司が定期的にシステムにリモートアクセスしていたため、こうした表示が出るのは日常的な出来事だったそうだ。
しかし、その日は2度アクセスがあり、その2回目の操作では不正侵入者はマウスをドラッグしプログラムを開いてシステムを操作、水酸化ナトリウムの添加量を100ppmから11,100ppmに増やす設定をした。侵入者は3〜5分間ほど作業していたという。職員は侵入者が離脱した後に設定をすぐに元に戻したことでトラブルは防ぐことができたとしている。
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