「I’m busy」ばかりでは芸がない! 忙しい時に使える気の利いた英語表現

2021年2月2日 15:44

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 現代のビジネスパーソン、いや、ビジネスパーソンに限らず大部分の人が口にする口癖に、「忙しい」がある。忙しいと言葉にする是非はともかくとして、英語でも忙しいことを表現したい機会は少なくないのではないだろうか。ただ、そのたびに「I'm busy.」では芸がない。そこで、「I'm busy.」以外に覚えておきたい、忙しいことを理由にしたい時に使える気の利いた英語表現をいくつか紹介しよう。

【こちらも】「please」や「sorry」ばかり連発したくない時に使える言い換え表現

■「got a lot」を使った表現

 最初に紹介する表現は、「I've got a lot to do.」、もしくは、「I've got so much to do.」だ。「To Doリスト」などというように、しなければならないことを表すのに「to do」は便利な表現である。その前に「a lot」や「so much」を付けるだけで、やらなければならないことが目白押しで非常に忙しいことを表せる。

 似た表現に「I've got a lot going on.」がある。こちらは仕事にもプライベートにも使える表現で、たとえばプライベートなら「He's got a lot going on. So, treat him nicely.」と言うと、「彼は私生活で困難な時期にあるので、そのつもりで接してあげて」といった意味合いをほのめかせられる。

 それとよく似ているが、意味は異なるのが、「I've got a lot on the go.」である。こちらは先ほどのフレーズのように生活上の困難といった場合よりも、単にやるべき仕事の量が多いという場合に使いたい。忙しい時に新たな仕事を頼まれた時などに、「I've got a lot on the go right now. I don't think I can cope.」と言うとスマートだ。

 少しネガティブな感情を込めるのであれば「I've got a lot on my plate.」もよい。イメージ的には「私の皿はもう満杯だ」といった感じだろうか?現状がいっぱいいっぱいなので、他のことに手が回らないという余裕のなさを表すことができる。

■シンプルながら気の利いた表現

 「I'm busy.」程度にシンプルながら、より気の利いた表現も紹介しておこう。

 「I'm tied up.」は、文字通り縛られて動けないほど忙しいことを伝えるのに便利だ。

 すでに予定が埋まっており、新しいことを引き受けられないと言いたい時は、「My diary is full.」をおすすめしたい。これはどちらかと言えばイギリス的な表現で、アメリカなら「diary」の代わりに「agenda」や「schedule」の方がよく用いられるかもしれない。いずれにせよ、先約を理由に断りたい時に伝える。

 より直接的に伝えたいのであれば、「I have (I've got ) other priorities.」もよい。頼まれたことに対し、「それより優先順位が高いものがあるから」と断る時に使える。

 ただ、いずれの場合にせよ断りっぱなしでは心証が悪い。忙しいことを理由に断るのであれば、「How about the next Monday?」や「I'll see if I can squeeze you in next week.」のように、代替案を同時に出すのが洗練されたコミュニケーションのやり方だろう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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