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無理して人と話す必要はない! 内向的な性格を活かした英語学習を
とかく世間では「外向的(extrovert)」であることが良しとされる傾向がある。英語学習においても例外ではなく、「どんどん外の世界に出て、未熟でも積極的に英語を使って実地で覚えていこう」ということが、よく言われているようだ。
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ただ、そんなイメージのせいで、もともと「内向的(introvert)」な性格なのにもかかわらず、英語がうまくなるには、無理をしてでも外向的に振る舞わなければならないと思い込んでいる人も少なくないだろう。しかし、無理をする必要はない。内向的な性格の人は、その性格を武器に自分のやり方で英語をマスターしていけばよいのである。
■無理をしてまで人と話す必要はない
英語学習と言うと、どうも最近はスピーキングばかり重視されがちな傾向がありはしないだろうか。「実際に話せなければ意味がない」として、机上の学習よりもとにかくスピーキングを重視する風潮がある。
もちろんスピーキング力を鍛えるのはよいが、だからといって、見知らぬ外国人に英語で話しかけるような真似をする必要はない。それが苦にならないなら構わないが(相手の迷惑にならない範囲でだが)、そもそも言葉以前に、人と話すことが苦手と感じる人は少なくないだろう。それなのに、「外国人と話さなければ英語は上達しない」と思い込んでまで無理する必要はないのである。
人と話さなくても英語は勉強できるし、それで相当なレベルまで上達できる。外向的な人が外に出てスピーキング力を鍛えている間、内向的な人はそれ以外の能力を1人で鍛えておけばよい。
どんな学習においてもアウトプットは重要だが、英語のアウトプットと言うと他人との会話のみと考えるのも短絡的だ。1人でも英語のアウトプットはさまざまな方法でできる。英語で独り言を言うのは有名な方法だし、ライティングもそうだ。また、リーディングだって、音読によってアウトプットの機会に変えられる。
■必要性を感じてからでも遅くない
要は、実際に英語で会話する必要性を感じるまで、苦痛なことを無理して行う必要はないということが言いたいのだ。そのために英語学習そのものが嫌になっては元も子もない。
今ではオンライン英会話で、誰もがすぐに外国人と会話を始められる。会話力アップの必要性を感じたら、その時に初めてそういうサービスを利用すればよいのではないか。気の合う講師が見つかれば、その人との関係を深めていけばよい。少数でも深い関係性を持つ相手ができたら、内向的という性格はもはやハンデにならない。
■挨拶の表現は徹底的に
1点だけ最後にアドバイスしておこう。やりたくないと言っても、いずれは初対面の人と英語で話さなければならない機会も出てくるはずだ。そういう場面ではたいていの人が緊張するものだが、特に最初に言葉を交わす瞬間のプレッシャーが大きいのではないだろうか。
その時のために、基本的な挨拶の表現だけは徹底的にマスターしておこう。最初の挨拶が英語でスムーズにできれば、それが自信となり、それ以降の会話にも心理的余裕が生まれる。そうやってコミュニケーションの取り方を学んでいくうちに、内向的な性格であろうと、英語で人と話すことが無理なくできるようになるはずだ。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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