大阪・堂島の大阪三菱ビル、建て替えで複合商業施設に 2024年完成予定

2021年1月26日 16:28

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新しい大阪三菱ビルの完成イメージ(三菱地所など発表資料より)

新しい大阪三菱ビルの完成イメージ(三菱地所など発表資料より)[写真拡大]

 三菱地所、三菱商事都市開発、積水ハウス、三菱UFJリースは25日、大阪市北区堂島浜で地域のシンボルとなってきた大阪三菱ビルを建て替え、ホテル、オフィス、店舗の複合商業施設とする計画を明らかにした。10月に建設工事に着手し、2024年4月に完成させる予定。

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 新しい大阪三菱ビルは、約3,600平方メートルの敷地に建つ鉄骨地下2階地上32階建て延べ約6万6,000平方メートル。地下2階が駐車場、1・2階が店舗、3~15階がオフィス、17~31階がホテルとなる。ホテルはカンデオ・ホスピタリティー・マネジメントのフラッグシップホテルが入居する。客室は548室。31階には露天風呂を設ける。

 2025年に大阪市此花区の夢洲を会場に開催される大阪・関西万博を見越し、16階に大阪の街並みを一望できる「御堂筋プレゼンテーションギャラリー(仮称)」を設置、世界中から訪れる観光客を迎え入れる計画。ビルの南側にある堂島公園では、水都大阪の新たな拠点となる観光船乗り場が整備される。

 オフィスは総賃室面積約2万3,000平方メートル。基準階面積約1,760平方メートルの高規格とする。低層部には店舗に加え、保育施設、健康増進施設、運動支援施設の入居を予定している。

 計画場所は、大阪市を南北に貫く幹線道路の御堂筋と、東西に流れる堂島川が交差する大阪市を代表するビジネス街。京阪電鉄中之島線の大江駅から歩いて2分、大阪メトロ御堂筋線の淀屋橋駅から歩いて4分の場所にあり、川を挟んで大阪市役所や日本銀行大阪支店と隣接する。現在の大阪三菱ビルは堂島地区のシンボルとなってきたが、三菱地所などは建て替えでよりグレードアップした地域のランドマークとしたい考え。

 計画は2020年に都市計画決定を受けており、2月から現在のビルの解体工事に入る。(記事:高田泰・記事一覧を見る

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