パラマウントベッドが開発した「眠りスキャン」の意義

2021年1月15日 08:08

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 パラマウントベッドホールディングス(パラマウントベッド)。「楽匠」「楽匠+」シリーズに代表される介護・看護用ベッドの「はしり」であり、昭和天皇がご逝去までを(特性の)パラマウントベッドで過ごされたことに象徴的に高い技術力を誇る。パラマウントベッドは介護施設・病院そして家庭介護用市場に深く根差している。

【こちらも】介護・医療関連に深耕を図るパラマウントベッドの底力

 今3月期もコロナウイルス禍で「営業機会減」を想定、「読みづらい環境」を強調し通期計画未発表でスタートした。だが第1四半期時点で中間期を「営業利益29.2%減(35億円)」と予想。そして昨年10月30日の中間期決算は「営業利益6.0%減(46億4600万円)」と、従来予想を11億円5000万円近く上回った。同時に通期予想を「2.0%増収(840億円)、9.0%営業増益(108億円)」とした。着実な伸長の継続を印象付けた。

 ただ今回、パラマウントベッドを取り上げたいと思ったのは「人生100年時代」に不可欠な企業だと痛感したからである。

 100年時代を健康に生き抜く条件とはなにか。周知の通り、人体を組成する部位の機能を「強くする」「維持する」を謳う機能性食品の類が多く発売されている。相応の市場も形成している。が、従前から指摘されてきたように、人間の健康の原点は「快食」「快眠」「快便」の「3快」に求められると考える。

 ベッドやマットレス、敷き布団のエキスパート企業であるパラマウントベッドは「快眠」と真っ向から向かい合っている。「パラマウントベッド快眠研究所」が象徴的存在。

 いささかデータは古いが、2017年に日本生活病予防協会は、「日本人の5人に1人が慢性的不眠に悩んでいる」とする調査結果を発信している。断るまでもなく不眠はまさに、生活習慣病につながる危惧が高い。

 対してパラマウントベッドでは例えば「認知行動療法」なる試みと取り組んでいる。自身の眠りを知り、不眠の要因を探り出し改善に導こうという取り組みだ。具体的な取り組みを記すと、こんな具合だ。

(I)調査: 不眠への対処の仕方。1位:生活のリズムを正す。2位:運動や食事などで体調を整えることで対処。3位:寝具を変えることで対処・・・(パラマウントベッド睡眠研究所実施)。
(II)快眠を得やすいベッド等の工夫・開発・販売。
(III)眠りスキャンの開発・活用: 睡眠を計測するサービスの提供。
(IV)IIIに基づくカウンセリング。例えば一例を引くと、「できるだけ早く就床し、家族と一緒に朝食をとり、午前中の仮眠は2時間以内。夕方以降に居眠りはしない」といった按配のアドバイスを行う。

 自らの主軸事業と関連する研究を進める企業は、強さを有すると言えよう。(記事:千葉明・記事一覧を見る

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