中国で電力不足が深刻化し停電 オーストラリア産石炭の輸入制限が原因か

2020年12月25日 17:52

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記事提供元:スラド

中国で電力不足が深刻化し停電が相次いでいるという。広東省広州市では21日深夜に停電し、最大で2時間ほど停電したとされる。予定していなかった停電であったことから、市民の間で不安が広がっているという(亜州ビジネス)。

日経新聞の報道によれば、電力不足の原因はオーストラリア産石炭の輸入禁止措置が原因だとしている。石炭の輸入禁止とCOVID-19による経済の悪化から立ち直りつつある状況が重なった結果、電力の使用制限に踏み切った都市がここ数週間で十数カ所に上っているとしている。また停電の理由は経済活動の回復や寒波による消費量の増大によるものだとして、石炭不足が原因ではないとする記者会見も行われたという(日経新聞産経新聞朝鮮日報JBpress)。

その上で、北京と上海でも22日に予告された停電が行われた。上海での計画停電は20数年ぶりだという。西城区、東城区、豊台区、昌平区などの一部地域で22日の7時から18時までの長時間停電が行われたとしている。市民の間では計画停電が行われるのではないかという不安の声も出ているようだ。上海電力会社はこの停電に際し「計画された安全検査のためだ」と説明している(International-Free Timesビジョンタイムズ・ジャパン[動画])。

あるAnonymous Coward 曰く、  https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGM222BY0S0A221C2000000
https://www.sankei.com/photo/story/news/201221/sty2012210017-n1.html
https://news.yahoo.co.jp/articles/93be0e3e66b7d9f8461e76bb30ba9ea79b2b37d9

中国当局は「突然の寒波で電力使用量が急増したため」と説明しているが、オーストラリアとの外交関係の悪化で石炭輸入を制限したため、燃料不足に陥ったとの分析もされているようだ。

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