第3次補正予算案 規模は19兆1761億円

2020年12月17日 09:17

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記事提供元:エコノミックニュース

 政府は15日、新型コロナウイルス感染症拡大防止策やカーボンニュートラルに向けた革新的技術開発支援基金(2兆円)など経済対策を軸とした第3次補正予算案(総額19兆1761億円)を閣議決定した。

 新型コロナウイルス感染症の拡大防止策では医療提供体制の確保と医療機関などへの支援金として1兆6447億円。PCR検査・抗菌検査の実施などに672億円。新型コロナウイルスワクチン接種体制の整備や接種の実施に5736億円。新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金に1兆5000億円、東京オリンピック・パラリンピックの延期に伴う感染症対策などへの事業に959億円を充当する。また感染症収束に向けた国際協力費に1444億円を充てる。

 一方、経済や暮らし関係ではマイナンバーカードの普及促進のための1336億円などデジタル改革・グリーン社会実現に2兆8256億円、大学ファンドに5000億円、持続化補助金などに2300億円、中小事業者などへの資金繰り支援に3兆2049億円、Go Toトラベルに1兆311億円、Go Toイートに515億円、雇用調整助成金特例措置に5430億円、緊急小口資金などの特例措置に4199億円、不妊治療にかかる助成措置拡充に370億円、生活困窮者や自殺防止対策に140億円などを計上。

 歳入では当初見込みから税収が大幅に減り8兆3880億円のマイナスになったことから、今回の補正でこの減収分もカバーすることを含め、22兆3950億円の公債発行で賄うことにしている。公債内訳は建設公債が3兆8580億円、特例公債が18兆5370億円。(編集担当:森高龍二)

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