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東京メトロ、アプリで「ひと駅歩く」検索可能に 健康促進へ連携も
歩くと得するサービスと連携し、ユーザーの利用を促す(画像: 東京地下鉄の発表資料より)[写真拡大]
東京地下鉄(東京都台東区、以下東京メトロ)は15日、「東京メトロmy!アプリ」において、経路検索時に「ひと駅歩く」検索ができる機能の提供を開始した。東京海上日動あんしん生命保険およびNTTドコモと協業しており、一定以上の歩数を達成すると、保険料の一部が返ってきたり、ドコモのdポイント獲得ができる。東京における大都市型MaaS(Mobility as Service)の一環としてリリースした。
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同機能を使えば、1駅前で降りて散策しながら目的地に向かうことができる。歩いた歩数は、ドコモが運営する目標歩数達成によりdポイントが貯まるアプリ「dヘルスケア」に遷移させる。あんしん生命運営の、1日平均8000歩以上歩くと保険料が一部返ってくる「あるく保険」にもデータを移す。歩くと得するサービスと組み合わせて、利用率の向上を促す方針だ。
東京メトロの公式アプリ「東京メトロmy!アプリ」では、リアルタイムの運行情報や、列車走行位置の確認ができる。鉄道やバスに加えて、タクシーやシェアサイクルも含んだ経路検索ができることも特徴だ。
新機能の「ひと駅歩く」は、あえて電車ではなく1駅分歩くルートを表示する日本初の機能と言う。検索結果には、徒歩ルートの距離や歩数が表示されるようになる。
ドコモが運営する「dヘルスケア」は、毎日の歩数や体重記録がdポイントになるヘルスケアアプリ。血圧や脈拍もグラフで管理できる。あんしん生命の「あるく保険」は、1日平均8000歩以上歩くと、半年ごとの達成状況に応じ2年後に所定のキャッシュバックがある健康増進型の医療保険だ。
東京メトロは、ユーザーの健康増進を支援する。乗車による足元の短期的な収益よりも、顧客から生涯に渡って得られるライフタイムバリュー(LTV)を重視したと見られる。乗客が健康で長期的に鉄道を利用すれば、顧客生涯価値は高くなるだろう。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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