インフルエンザが激減 新型コロナ対策が広まった影響か

2020年12月7日 16:59

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記事提供元:スラド

厚生労働省は4日、今年11月23日から11月29日までのインフルエンザの発生状況についてのデータを発表した(厚生労働省[PDF])。

この1週間に報告された患者数は全国で46人と非常に少ない数字だそうだ。また8月31日から11月29日までの患者数は263人。ウェザーニュースによれば、昨年同期は9万8279人で、今年は昨年比で99.7%も減少しているという(ウェザーニュース)。新型コロナウイルス(COVID-19)とインフルエンザの同時流行に揃えるべきだという事前の報道も見られたが、これに関しては今のところ予測は外れているようだ。

ウェザーニュースの記事によれば、その原因としては、新型コロナウイルス対策で多くの人が手洗いやうがいなどの感染予防対策をしていること、今年3月以降の渡航制限により、海外との人的交流が減少したこと、インフルエンザのワクチン接種が早期に行われたこと、先の同時流行の報道などから、インフルエンザワクチンの接種が増加した結果、感染が減っているのではないかとしている。なお今年は、みずぼうそうや手足口病、流行性角結膜炎といったほかの感染症も減っているとしている。 

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