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「昭和の親父」と言われる頑固で無愛想な父親は、この令和の時代では少なくなってきた。昭和の親父像が今の時代にそぐわないことは言うまでもない。しかし、「父親と言えば厳しいもの」というイメージだけからは離れられない、昭和親父の遺伝子を引き継いだ男性は未だ多いように思う。子供を持つ親の世代の人たちは、知らず知らずのうちに時代遅れの教育をしてしまってはいないか、改めて自問していただきたい。
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■塾にやってきた親子の例
とある学習塾に小学生の娘を持つお母さんが面談にやってきた。旦那さんは娘が反抗する気が起きないほどに恐い雰囲気を纏った人だと自慢げに語っていた。確かに子供が反抗せずに親の言うことを聞いている様子は、一見すると教育が成功しているように見えるかもしれない。しかし、娘の立場になって考えてみるとそれは喜ばしい状況なのだろうか。
その娘の塾での態度は、決して良いものではない。授業中はいかに勉強せずに済むかを画策し、時には教師たちを汚い言葉で罵ることもある。本来くつろぐ場であるはずの家庭でかなり抑圧されているであろうことを考えると、外で周囲に甘えてしまうことも不思議ではないと納得できる。
■新しい時代は子供が主体性を発揮できる家庭環境が必要
平成までは就職で大きな会社に入ることさえできれば、その後は安泰という時代だった。それならば就職までいかに我慢して勉強するかが重要だったのかもしれない。しかし、今は仕事も自由度が上がる代わりに安泰を保証してくれるようなところはなくなった。どんな仕事をしていようと常に新しい知識や技術を身につけていかないと、できる仕事がなくなってしまうのだ。
これからは我慢することよりも、自分のこだわりを存分に発揮できる人が活躍していく。家庭での教育は、指導よりも主体性を引き出していくことに主眼を置いていくべきだろう。そのため、昭和親父のように厳しく子供を支配するという教育は時代にそぐわないのだ。家庭は子供が存分に主体性を発揮できるように、安心とくつろぎを感じられる場でなければならない。
■小さな失敗は許容し子供を信じて見守ろう
子供を自由にしておくことに不安を覚える人もいるかもしれない。しかし、子供もいつまでも世間知らずの子供のままではない。成長するにつれて自分の目で社会を見て理解していくはずである。
どんな子供も自ら学んでいこうとする力は並の大人以上に強い。世間知らずの失敗から子供は世間を学んでいく。なので、大人は子供の成長する力を信じて広い心で見守っていってほしい。(記事:双風サキ・記事一覧を見る)
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