これでは英語の会話力は伸びない!? やってはいけない勉強法3選

2020年11月23日 11:53

印刷

 これまでおすすめの英語勉強法を紹介してきたが、今回はあえてやってはいけない勉強法を紹介しよう。ここでやってはいけないというのは、あくまでも「英語でコミュニケーションをとれるようになる」という目的において「おすすめできない方法」である。

【こちらも】英語の日常会話に"必ず"出てくる、知っておくべきfiller 7つ 前編

■文法をひたすら勉強する

 文法だけをひたすら勉強し続ける。これを聞いて何か思いつくことはないだろうか。そう、これは中学高校を通して実施する我々の英語学習方法だ。もしこれで英語力が身に付くなら、殆どの日本人がある程度の英語が話せるはずである。「英語が話せるようになる」という目的において、どれほど意味がないかはお分かりだろう。

 必要な文法は「S・V・O+C」「現在形・過去形・進行形」ぐらいが分かれば良い。全て中学1年レベルの英語だ。それよりも重要なことは「会話」をすることであり、それは第1言語を学ぶ時と変わらない。

■TOEICを受ける

 TOEICはテストであり英会話とは殆ど関係がない。リスニングテストはあるが、リスニングテストで高得点を取ることと、コミュニケーションをすることは別である。資格を持つという意味ではTOEICを受けるのは良いかもしれないが、英語でコミュニケーションを取るという点においては殆ど意味がない。

 実際にお隣の国・韓国では、TOECIのハイスコアは必須のステータスになっているようだが、英語が流暢に話せるかといえば人によりけりであり、必ずしもTOEICスコアにリンクするものではない。

■授業料の高い英会話に行けば喋れると過信する

 今はYouTube動画やスマホアプリなど無料の英語学習素材に溢れているが、それでも高額の英会話の方が効果があると信じている人は少なくないようだ。語学の習得はどれだけのお金を使ったかではなく、英語に慣れる為にどれだけの時間を費やしたかである。英語に慣れるというのは「聞く・話す・読む・書く」ということである。それは英語を使って生活するということだ。

 今回紹介した「やってはいけない勉強法」はどれも、特に日本人がやりがちな、そして今まで日本人がやってきた英語学習方法である。日本人はずっと「進学・就職に必要なステータス」として英語を勉強してきたといえるのではないだろうか。今、言語の本来の目的を見直す必要がある。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事