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貯蓄方法、貯金箱・タンス預金が30% つみたてNISAで始める資産運用
自動貯金アプリを運営しているネストエッグが10月に行った調査によると、20~70歳の貯蓄方法において全体の30%ほどが貯金箱や封筒取り分け、タンス貯金といったアナログ式の貯蓄方法を行っているとの結果が出ていた。
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つまり、安全に資産を眠らせておく手段を選ぶことで、利益よりも元本確保を優先した資産保管を行う人が多いということだ。とはいってもマイナス金利の現在、銀行預金の金利は良くてもわずか0.1%程度と、利回りはほぼゼロに等しい。
だが乱高下の激しい株式やデリバティブといった金融市場で投資するのは、ハイリスクだ。まして投資経験のない人にとっては、ハイリスク・ハイリターンの投資は精神的に大きなストレスとなり、日常生活に多大な支障が出かねない。となれば、増えもしなければ減りもしないアナログ貯金が目下の得策と考えるのも当然かもしれない。
確かに資産運用はなんだかよく分からないし、場合によっては財産を失う危険もある。そこで少額投資にしてみても、数十万円程度の資金ではたいした利益が上がらないと敬遠する人は多い。
ひとつ検討してみたいのが、『つみたてNISA・少額投資非課税制度』を利用した資産運用法だ。すでに周知の税優遇制度だが、意外と実践している人は少ない。投資は嫌だが銀行の定期預金では物足りないという人におすすめの資産運用法である。
この『つみたてNISA』は、2018年度に実施された積立投資のための税優遇で、毎年40万円を上限とする投資において、得た利益をすべて非課税とする制度だ。
投資で得た利益(キャピタルゲイン)には、年20.315%の所得税が課税されるが、つみたてNISAでは年40万円までの投資資金に非課税の控除がついている。最長20年間まで利用できるため、40万円×20年で計800万円の投資資金から得た利益がすべて非課税となる節税制度だ。
また、つみたてNISAの対象となる投資信託は現在173種類あるが、すべて金融庁の厳しい基準を満たした安定利回りの期待できる商品ばかり。投資の初心者・未経験者が着手しやすい投資先で運用されることから、貯蓄タイプの資産運用を求める人には有効だろう。
500円玉貯金やタンス貯金で資産を大事に保管するのは有益なことだ。しかし年2%や3%の利回りが期待できるローリスク・ローリターンの投資信託を利用し、毎月1~3万円の投資金をつみたて、控除枠内であれば利益も非課税となる『つみたてNISA』で20年間コツコツ貯蓄するのはいかがだろうか。(記事:TO・記事一覧を見る)
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