JAL、ヤマハ発、関西みらいフィナンシなど/本日の注目個別銘柄

2020年11月10日 16:07

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記事提供元:フィスコ


<9416> ビジョン 1139 +150ストップ高。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は0.58億円で前年同期比98.0%の大幅減益となったが、上半期の赤字決算からは黒字に転じ、通期予想は従来の3.2億円の赤字から0.6億円の黒字に上方修正している。各種経費の効率化への取り組みなどが奏効しているもよう。また、ファイザーのコロナワクチン進展を受けて、海外観光客の入国制限早期解除への期待なども本日は高まる格好のようだ。

<7701> 島津製 3485 +300大幅続伸。前日に第2四半期決算を発表、営業利益は135.5億円で前年同期比1.1%増益、市場予想を50億円程度上振れる着地になったとみられる。中国市場の回復やウイルス検出試薬キットの売上増などが寄与したもよう。通期計画は従来の220億円から380億円、前期比9.2%減益にまで大幅上方修正。もともと保守的過ぎるとの見方ではあったが、修正幅は予想以上との見方が強いようだ。

<9201> JAL 1989 +348大幅反発。米ファイザーが新型コロナワクチンで高い有効性を示すデータを発表したこと受けて、経済活動正常化への期待感が高まる展開になっている。旅行関連株などが一斉高となっているが、とりわけ、見通しが不透明であった海外旅客需要の回復への展望が開けたことで、空運株への見直しの動きが進んでいる。前日には公募増資の発表で急落していた経緯もあり、同社にはその反動も強まっているようだ。

<7272> ヤマハ発 1895 +334大幅続伸。前日に第3四半期の決算を発表、累計営業利益は564億円で前年同期比43.6%の大幅減益だが、4-6月期63億円の赤字に対して7-9月期は373億円の黒字へと急改善している。新興国二輪やマリン事業の上振れを映して、通期予想は従来の200億円から700億円にまで大幅増額修正、市場コンセンサスは300億円程度であったため、想定以上のペースでの収益回復にはサプライズが大きいようだ。

<6897> ツインバード 1018 +150ストップ高。米ファイザーでは、開発中の新型コロナワクチンの臨床試験について、「90%を超える予防効果がある」とする暫定的な結果を発表している。今後のワクチン供給本格化への期待が一気に高まる状況ともなっている。つれて、同社が展開するワクチン輸送・保管用の保冷庫の販売急拡大なども顕在化するタイミングが近づいたとの見方につながっているようだ。

<7266> 今仙電機 759 +100ストップ高。TSテックがTOB実施、並びに第三者割当増資の引き受けを発表した。同社の持分法化を狙ったものであり、TOB、増資後も同社の上場は維持の見通し。TOBによる買付予定数の上限は520万9500株で発行済み株式数の25.00%、TOB価格は930円とされた。前日終値からのアップ率は41.1%であり、全株が買い付けられるわけではないものの、ひとまずはサヤ寄せを目指す動きが優勢となっている。

<9760> 進学会HD 436 +13朝高後、伸び悩む。前日に上半期決算を発表、営業損益は5.8億円の赤字で、前年同期比7億円の損益悪化となっている。従来計画の0.5億円の黒字を下回ったが、第1四半期14.8億円の赤字からは改善する形に。一方、通期予想は従来の1.5億円から11億円にまで上方修正、大幅な経費削減や資金運用事業の売上増などによる収益性の改善を背景としている。想定外の収益急改善がポジティブなインパクトにつながっている。

<7321> 関西みらいフィナンシ 485 +80ストップ高。親会社のりそなHDが同社を完全子会社する方針を固めたと報じられている。月内にTOBを開始し、りそなHD株を割り当てる株式交換も実施するようだ。約24%を保有する三井住友FGも株式放出に応じる見通しであり、来年3月末には上場廃止となる見通し。TOB価格や株式交換比率などは不明であるが、相応のプレミアムの付与を期待する動きが優勢に。《ST》

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