日本人の英語力、その世界ランキングは? 改善するために必要なことは

2020年10月15日 07:41

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 日本人の英語力の低さ(会話という意味で)は世界でも有名である。特にGDP世界第3位の先進国というだけに、その英語力の低さは他の国よりも際立ってしまう。世界最大の語学学校EF Education Firstによる、英語力を表す「EF英語能力指数」の2019年ランキングでも、それを現すかのような結果が出た。

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■世界ランク53位
 日本のランキングは53位で、これは「低い英語能力」にカテゴライズされる。「韓国37位」「中国(Mainland China)40位」「台湾38位」よりも下のランクとなり、アジア諸国の中でも25カ国中11位にとどまる。しかも2016年の35位からさらに順位を落としているのである。中学から高校までの6年間は一体何なのかと問いかけざるを得ない。

■なぜ話せないのか
 音楽・映画など日本には他の国以上にアメリカやイギリスといった英語圏の文化が浸透している。雑誌や看板など英語が街中に溢れている。にもかかわらず、これだけ英語が通じないというのも不思議だ。

 ではなぜ英語が話せないのだろうか。これには様々な意見があるだろうが、間違いなくいえることは日本社会では英語を必要とする機会がないということだ。日常生活において英語を話す必要性がない。英語を6年間みっちり勉強しても使わなければ身に付くわけがない。

■話せるようになるには
 残念ながら日本の英語教育に任せていては、永遠に話せるようにはならないだろう。ではどうすれば英語が話せるようになるのか。結論としては自分で行動するしかない。

 昨今は動画・アプリ・オンライン英会話など英語学習ツールに事欠かない。自分に合った方法を選べばよい。重要なのは覚えたら使う、つまりアウトプットすることだ。何よりもアウトプットの量がものをいう。

 香港では、「National Security Law(国家安全維持法)」発動により、もはや金融セクターとして機能しないのではとの声が挙がっている。そしてそれに取って代る場所として候補に挙がっているのが、日本である。同時に「そうなるには日本の英語力の低さがネック」という声もある。もし日本人の英語力がある程度高ければ、アジアの次の金融セクターに認定されていたかもしれない。

 完全にAIが自動翻訳してくれる時代はまだ先だろう。日本の英語教育を否定しても仕方がない。それよりも自分自身で行動を起こすことを考えるのが、賢明といえるのではないだろうか。(記事:newpowersoul・記事一覧を見る

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