シャネル 2021年春夏 プレタポルテ コレクション ー “愛すべき女性たちへ”

2020年10月13日 08:28

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記事提供元:ファッションプレス

 シャネル(CHANEL) 2021年春夏 プレタポルテ コレクションが、パリ・ファッションウィークにて発表された。

■シャネルの“ミューズ”にオマージュを捧げて

 シャネルの長い長い歴史を支えてきた、女優たちとの深い絆。いつの時代も、シャネルスーツに身を包んだ自信に満ち溢れる彼女たちは、人々に夢を与える存在であると同時に、メゾンのミューズでもあった。

今シーズン、ヴィルジニー ヴィアールは、そんなシャネルと繋がりの深い女優たちへのオマージュを捧げたコレクションを発表。遠い昔の記憶に残るミューズから、現代に生きる彼女たちまで、“愛すべき女性”たちに捧げる喜びに満ち溢れたコレクションに仕上げている。

■ボリューミーなジャケットスタイル

 ヴィルジニーが思い浮かべたのは、レッドカーペットでフォトグラファーたちから声をかけられ、フォトコールに臨む女優たちの“瞬間”を捉えた姿。堂々と構え、風格がある彼女たちの様子を表現するかのように、今季のジャケットは、肩幅を強調したややボリューミーなシルエットで仕立てられているのが特徴だ。

■フレッシュな要素でモダンにアレンジ

 それと同時にヴィルジニーが意識したのは、往年の女優達の存在をイメージさせるような“ヴィンテージ風”ではなく、活気にみちたモダンさを加えること。そのためアイコニックなツイードジャケットは、フレッシュなショート丈で再解釈され、快活なショートパンツと共にスタイリング。また足元には、素足×サンダルという春夏らしい組み合わせで、爽やかなムードもプラスしている。

■ショーを彩る鮮やかなカラー

 エクリュやブラックといった、メゾンを象徴するクラシカルなパレットのピースに並び、蛍光カラーのジーンズ、メタリックレッドの煌びやかなジャケット、ペールピンクのカプリ パンツといった、ハッと目を惹くカラーアイテムを取り入れているのも今季の特徴といえるだろう。

■“ネオンライト”のようなCHANELロゴも

 中でも印象的だったのは、ネオンライトのようなCHANELロゴをプリントしたミニ丈のドレス。ラップスカートのように、腰元でぐるりと布地を巻き付けたアシンメトリーなシルエットによって、その大胆なロゴをカモフラージュしているかのような、ユニークな表情に仕上げている。またモデルの手元には、同モチーフを全面にあしらった、カジュアルなトートバッグも登場した。

■ゴージャスな装飾も取り入れて

 ショーの終盤に掛けて現れたのは、フサフサと揺れるフェザーや、煌くスパンコールなど、華やかな装飾をあしらったゴージャスなピース。またブラックの軽やかなシフォンが象徴的に差し込まれ、ツイードと切り替えたドレスとなったり、まるでマントのようにモデル達の肩から掛けれられていたりする。それらはいずれも“レッドカーペット”の装いを連想させる優雅な佇まいで、それも又観る者をシャネルの夢の世界へと誘うのだった。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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