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外食産業、8月は62社中52社がマイナス、マイナス幅も拡大 帝国データバンク調査
帝国データバンクが8月における外食産業の月次売上高動向調査を発表し、7月と比べ前年同月比プラスの企業が1社増えたものの、売上不振企業の多くでマイナス幅が増加するなど厳しい状況が続いていることが分かった。
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■62社中10社がプラス
9月30日、帝国データバンクが「上場企業(外食産業)の月次売上高動向調査(2020年8月分)」を発表した。これは外食事業を展開している上場企業や上場グループの中核事業会社のホームページなどで、8月の月次データを開示している62社について集計、分析したもの。前年同月比がプラス(前年並みも含む)となったのは62社中10社(16.1%)。7月は61社中9社(14.8%)だったことから、わずか1社ながらも増えた格好。
■プラス幅が縮小した企業が多く
プラス幅が最も大きかったのは「かつや」などを展開するアークランドサービスホールディングスで23.5%増。ついでギフト(19.9%増)、日本マクドナルドホールディングス(12.9%増)日本KFCホールディングス(12.9%増)の4社が2桁増。
以下はモスフードサービス(1.0%増)、くら寿司(0.6%増)、丸千代山岡家(0.5%増)、フレンドリー(0.4%増)、SRSホールディングス(0.2%増)、ゼンショーホールディングス(0.0%増)となっている。7月からくら寿司(7月前年同月比:2.0%減)、フレンドリー(同0.7%減)が浮上し、物語コーポレーション(7月:9.1%増→8月:2.2%減)がマイナスとなった。
ただし日本マクドナルドHD(7月:1.4%増→8月:12.9%増)が大きく伸びている以外は、アークランドサービスHD(26.3%増→23.5%増)、ギフト(33.1%増→19.9%増)、日本KFCHD(26.0%増→12.9%増)、モスフードサービス(4.8%増→1.0%増)、ゼンショーHD(3.8%増→0.0%増)のように多くの企業でプラス幅が縮小した。
■不振企業でもマイナス幅が増加
マイナス幅が最も大きかった企業は「はなの舞」などを展開するチムニーで72.0%減。ついでワタミ(62.7%減)、テンアライド(59.5%減)、WDI(53.3%減)、ダイナックホールディングス(50.8%減)、マルシェ(48.4%減)、力の源ホールディングス(47.6%減)、ヴィア・ホールディングス(44.6%減)、グルメ杵屋(44.3%減)、ヨシックス(44.0%減)、一家ダイニングプロジェクト(43.3%減)、鳥貴族(43.1%減)、JFLAホールディングス(41.8%減)、梅の花(40.7%減)、きちりホールディングス(40.6%減)、アトム(40.0%減)などが続いている。
7月にマイナスだった企業52社をみると、10%未満が10社(19.2%)、10%以上30%未満が21社(40.4%)、30%以上50%未満が17社(32.7%)、50%以上が4社(7.7%)。8月はそれぞれ、6社(11.5%)、17社(32.7%)、24社(46.2%)、5社(9.6%)となっており、52社中マイナス幅が拡大した企業は39社(76.5%)だった。こうした要因として8月に酒類を提供する飲食店に営業時間の短縮要請が出たことなどから、居酒屋業態の企業を中心に影響が出たとしている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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