もう迷わない! 特徴的な住宅ローン会社5選 後編

2020年9月7日 16:49

印刷

 次に紹介するauじぶん銀行は、変動金利が業界最低水準であるだけではなく、オーバーローンが充実しているといえよう。住宅ローンは、基本的には住宅購入費に対しての借り入れであり、諸費用に関してはローンに組み込めないのが一般的であった。

【前回は】もう迷わない! 特徴的な住宅ローン会社5選 前編

 昨今では、諸費用を含むことができる住宅ローンも増えているが、その対象となるのは住宅取得に関わるもので、事務手数料や仲介手数料、印紙税、登録免許税、火災保険料、士業への報酬、地震保険料、修繕積立一時金などだ。

 だがauじぶん銀行は、これらに加えて、引っ越し費用まで組み込める。実際にかかる引っ越し費用は荷物の量や距離、時期にもよるが、3月4月などの繁忙期であれば、4人家族程度の荷物を200km以内で引っ越した場合の相場は約20万円ほどだ。フルローンで住宅を購入しようとしている人にとっては、特にありがたいサービスであろう。

 また、大手地銀の横浜銀行では、家計の見直しなど、各種相談に乗ってもらえるライフコンサルティングサービスが住宅ローンの特典だ。住宅ローンは特に、安定的な返済が重要であるため、教育資金や車の買い替え、リフォームなど、費用が発生するライフイベントを見越した上で、返済計画の作成を手伝ってもらえるだろう。

 最後に紹介する住宅ローン大手のARUHIは、頭金を多く入れれば入れるほど金利が優遇されることが特徴だが、それ以外に「暮らしのサービス」という特典を受けることができる。

 「暮らしのサービス」とは、各種料金割引を受けることができるもので、ビックカメラでの買い物3%割引や、ディノスの2,000円割引クーポンなど、買い物・飲食をはじめ様々な店舗で利用できる。

 各金融機関から提供されている住宅ローンの金利については、似たり寄ったりで大差がない状況ではあるため、このような特典に注目しながら借り入れ先を検討するのもいいだろう。長期間に渡って返済していく住宅ローンであるからこそ、無駄のないサービス利用を心掛けたい。(記事:小林弘卓・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事