「サンキュー」だけでは物足りない! 英語で感謝の気持ちを伝える表現5選

2020年9月2日 16:52

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 世界中どこでも、職場で日常的に感謝の気持ちを表現することは、同僚との関係を維持するために欠かせない。しかしいつも「サンキュー」ばかり使い続けていると、何か単調で物足りなくなってくる。今回は、カジュアルな状況で使える、英語の感謝表現のバリエーションを紹介したい。

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■ Thanks! / Thanks so much. / Thanks a lot. / Thanks a bunch.

 何か細かい気づかいに対して、簡潔に感謝の気持ちを伝えたいときに使える便利な表現が「Thanks!」。強調したければ、「so much / a lot / a bunch」といった言葉を添えるとよい。

 ちなみに「bunch」とは「束、一団」の意味。映画好きならば、アメリカ西部開拓時代末期の強盗団の運命を描いた『ワイルド・バンチ』の「バンチ」と覚えるとよいだろう。

■ That’s very kind (of you). / That was very kind of you. / How kind of you.

 相手の親切な気持ちに感謝の重点を置きたいときに使える表現。日本語では「ご親切に」にあたる。褒められたりしたときに、「That‘s very kind of you to say so」というように使う。

 現在形(That‘s)が多いが、相手の親切に対して時間がたってから感謝をする場合などは過去形(That was)でも間違いではない。

 「How kind of you.」は、ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の有名なセリフ「How kind of you to let me come.(お招きいただきありがとうございます)」で覚えるとよい。現在でも男女を問わず、「How kind of you to help me!(手伝ってくれてありがとう)」のように日常的に使っている。

■ I can’t thank you enough. / To say thank you is not enough. / I don’t know what to say! / You shouldn’t have.

 「十分に感謝できない」、「ありがとうと言うだけでは十分ではない」、「感謝の言葉が思い浮かばない」という意味。日本語の「感謝の言葉もございません」よりは気軽で、身近な人に対して、言葉では言い表せないほど感謝の気持ちを抱いていることを伝えたいときによく使われる。

 最後にあげた「You shouldn’t have.」は、「そこまでしてくれなくてもよかったのに」という意味だが、肯定的な感謝の気持ちを表現している。

■ You’re the best. / What would I do without you? / You rock.

 相手を最上級で褒めちぎるのは英語では不自然なことではなく、かえって感謝の表現に実感がこもる。「You’re the best」や「You’re awesome」という言い方は、日常的に使ってもそれほど大げさではない。

 「What would I do without you?」は、「あなたがいなかったら、何もできない」という意味になる修辞的疑問文。もし上司や同僚からこのような言葉をかけられたら、最大の賛辞だと思ってよいだろう。

 最後にあげた「You rock」は、「あなたすごいね」という意味の、ややくだけた表現。ここでの「rock」は自動詞で、主語の名詞が「すごい、感動的だ」ということを表す。感謝するときばかりでなく、「This new album rocks.(この新しいアルバムはすごい)」のように、何でも褒めるときにカジュアルに使うことができる。

■ I owe you one!

 「君に借りが1つできた」という意味の感謝を表す表現。気が置けない友人などに対して使う。

 この表現では、「one」を少し強調して発音することを忘れないようにしよう。「I owe you」でも通じるが、「IOU」には「借金、債務、仮借用証書」の意味もある。

■いくつもの表現を組み合わせて感謝の気持ちを強調する

 ここであげた表現は、いくつか組み合わせて使うと、感謝の気持ちをより一層強調することができる。

 たとえば単純なコンビネーションだが、「That’s very kind of you. Thank you.」のように使うと、「サンキュー」だけよりは自然な印象を与えると思う。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る

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