ネイティブスピーカーは不要!日本人同士でできる英語のスピーキング練習法

2020年8月10日 07:20

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 英会話の練習と言うと、ネイティブスピーカー相手でなければ意味がないと考える人がいる。しかし実際は、日本人同士での練習でもやり方次第で十分な効果を出すことができる。英語学習の仲間がいる幸運な人は、以下の方法を参考に、ぜひパートナーと一緒に英会話力を高めてほしい。

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■独り言より相手がいる方が練習になる

 ネイティブスピーカーを介さない英会話の練習には、独り言による練習もある。これは完全に1人でできる練習のため、いつでもどこでも自分の好きな時に練習できることがメリットだ。

 ただ独り言だと、たとえば何かを英語で説明しようとしても、意識的ではないにしろ、どうしても説明が雑になるものだ。自分では言いたいことをはっきりわかったうえで発話するため、内容に不足が見られるのは仕方がないと言えるだろう。

 その点、2人でペアを組んで行う練習の場合、一方が話している間、パートナーにチェックしてもらえることがメリットだ。ペアでの会話練習の方法には、2人でのディスカッションと1人ずつのプレゼンテーションの2種類が考えられる。それぞれどのように練習を進めていくか、以下で詳しく説明しよう。

■ペアでのディスカッションのやり方

 ペアでのディスカッションは、何かお題を決めて、それをテーマにお互いが英語で意見を述べ合う。制限時間は1~2分程度でよいだろう。

 完全なフリーカンバセーションよりも、何か決まったお題がある方が、多様なテーマについて英語で考える機会になるのでおすすめだ。お題が見つからない時は、TOEFLなどのトピック例がネット上に多数見つかるので、それらを参考にしてもよい。

 実際の練習のやり方はこうだ。1人が話している最中、パートナーは相手の英語に文法的な間違いなどがないかチェックする。ミスの箇所は後でまとめて指摘してもよいが、三単現の「s」の漏れや時制の誤り程度の簡単なものなら、その場で逐一指摘する方がよいだろう。その方が忘れなくてすむし、その場で間違いを修正しながら練習する方が、すぐにフィードバックできるため高い効果が期待できる。

■2人の実力に差がある時はプレゼンテーションがおすすめ

 ペアでのディスカッションの場合、自分と相手の英語力に差があると、そもそもディスカッションとして成り立たないのがネックである。また、相手のミスに注意しながら話を聞き、同時に自分が話すことを考えるというのも負荷が高い。それを解決するのが、1人ずつ話すプレゼンテーションだ。

 やり方自体はディスカッションとそれほど違いはない。1~2分の制限時間で、1人ずつあるテーマについて英語で意見を述べるというものだ。

 ディスカッションとの違いは、話し手は聞き手の存在により、丁寧に話そうという意識が高まり、聞き役は完全に聞くことに集中できる。それぞれの実力に応じて、マイペースで話を組み立てられることも違いだ。この方法であれば、多少英語力に差があってもお互い十分な練習になるだろう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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