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【トヨタ・カローラクロス登場】ヤリスクロス、ライズ、C-HR、RAV4、ハリアーとSUV攻勢
トヨタが「SUV」攻勢をかけている。日産・キックスに続くであろう日産の新車攻勢に対応するように、「寸分のスキなく」と言えるほどの勢いだ。今回公開されたのはトヨタ・カローラクロスで、売れ筋間違いなしであろう。7月9日にタイで発表されたが、「トヨタよお前もか」と言いたいのは、日産、ホンダ、トヨタなど日本企業でありながら日本市場を発表の場にしないことだ。
それはさておき、驚くのはカローラと言っても全くデザインが違っていることだ。名前を聞かなければカローラとは気付くまい。
カローラクロスは、TNGAプラットフォームのGA-Cプラットフォームであると言う。一方、少し前に公開されたヤリスクロスは、TNGAプラットフォームのGA-Bで少しサイズは小さいようだ。ヤリスクロスもヤリスとはデザインが異なる。それでも同一の車種として生産できる強みを、トヨタは発揮し始めたのであろう。
カローラクロスもまた、カローラの他の車種と同じ車種として生産できることであろうが、ボディは別物で金型も別であるはずだ。ヤリスクロスもカローラクロスも織り交ぜて生産できるはずだが、どの様に混流生産が成り立っているのか?知りたいものだ。
TNGAがいよいよ本領を発揮してきているものと感じる。ヤリスに比較して大型のカローラの特徴となるのは、ラゲッジスペース487リッター(スペアタイヤ搭載車440リッター)と十分な積載量があることだ。
パワーユニットも当然に共通化が進んでおり、ガソリンエンジンは1.8L直4DOHC、最高出力140PS、最大トルク177Nm。ハイブリッド仕様は1.8L直4DOHC、最高出力98PS、最大トルク142Nmに、モーター最高出力72PS、最大トルク163Nmと組み合わせとみられる。
4WDはなくFFのみとなり、ガソリンエンジンはスーパーCVT-i、ハイブリッドは例の通り「電気式無段階変速機」で、「電気式CVT」と長らく主張してきたものだ。この特許は公開されているはずだが普及しているのであろうか?
車重はガソリン仕様1,325kg、ハイブリッド1,385kgと、かなり軽量仕上げとなっており、技術的進歩を感じさせる。WLTCモード燃費はガソリンエンジンで15.4km/L、ハイブリッドで23.3km/Lになっている。
注目すべきは新型トーションビームサスペンションを装備していると言うことだ。TNGAプラットフォームは基本的にフロント:マクファーソンストラット、リヤ:ダブルウィッシュボーンサスペンションとなっているはずで、カローラクロスがサスペンションを変更してもコスト高にならないのであろうか。恐らくは、サスペンションサブフレームでモジュール設計しているのであろう。
SUVでは、全高があるためどうしても走行すると「箱が左右に揺れる」感覚が出る。例えば、スバル・インプレッサとXVを乗り比べると、同じ形式でありながら車高を上げていることも作用してか、乗り味はセダンのインプレッサが安定している。
カローラクロスにトーションビームを採用したのは、車高を上げても直進安定性などを保つことを考慮したからであろうか?どちらにしてもトヨタは自在に作り上げてくるのだが、リーマンショックの時のようにコストダウンが効かずに赤字転落したことを思えば、このコロナショックの中でTNGAの実力を見せつけてくるのであろう。
頼もしくもあるが、トヨタの1人勝ちが気になる。(記事:kenzoogata・記事一覧を見る)
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