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脳の記憶の仕組みに適った英単語の覚え方
TOEICや英検などの試験対策として、市販の単語集を暗記しようと苦心している人は少なくないだろう。だが、やみくもに覚えようとしてもなかなか覚えられるものではない。自分にとってイメージが湧きにくい単語は、いくら繰り返し単語集を読み込んでも記憶に定着しにくいのである。そこでおすすめなのが、記憶に定着しやすい単語の覚え方、つまり、脳の仕組みに則った方法で記憶するやり方だ。
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■興味のある分野から覚えていく
脳には記憶を司る部分があるが、そこを刺激してうまく単語を覚えていくには、ちょっとしたコツがいる。と言っても、特に難しいことではない。自分が興味のあること、関心を抱いていることに関係する単語から覚えていくことだ。
記憶は、何かに興味を抱くことで刺激され、そこから関連するテリトリーに結びついた事柄を中心に増えていく。ぶどうの蔓が伸び、房を実らせていく様子をイメージするとわかりやすいだろう。最初に自分の興味があるジャンルの単語から覚えることで、それに関連するテリトリーの単語も自然と覚えやすくなる。単語集の掲載順に覚えようとするよりも、この方が脳の仕組みに適っている分、記憶効率は大幅に向上するだろう。
■人との記憶を介して覚えていく
また、人の名前は脳にとって記憶に残りやすい。「エピソード記憶」という言葉を聞いたことある人もいると思うが、これは誰と何をしたのかといった体験に基づいた記憶のことだ。その際、記憶の核となるのが、誰が関係しているかということである。
たとえば、遊園地に行ったことを例に取ると、そこで何をしたのか、どんなアトラクションに乗ったのかといったことは、単にその出来事だけでなく、人を介して強く記憶しているものだ。英語での体験も、それにかかわる人に固く紐付けられて記憶に刻まれるため、単語を覚える時には誰かをイメージして、その人の体験を介在させるとよい。
さらに言うなら、実際に特定の人物との体験がある方が、より記憶に残りやすいということである。たとえば、オンライン英会話で講師とコミュニケーションを取るなかで登場した単語は、単語集を見ながらやみくもに覚えた単語より忘れにくかったりしないだろうか。つまり、人との直接のコミュニケーションで体験した単語の方が、単語集で覚えたものより効率的に覚えられるということである。テキストだけで暗記しようとして苦労している人は、参考にしてもらいたい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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