関連記事
ブラックロック、為替ヘッジ付きの米株ETFを19日に上場 円高&株高に対応
ブラックロック・ジャパンは、19日にS&P500に連動するETF「iシェアーズS&P500米国株ETF(為替ヘッジあり)(コード:2563)」を上場させる。信託報酬は2021年6月18日まで年率0.0825%(税込)で、その後は年率0.165%(税込)となる予定だ。
【こちらも】SBIがコロナ&DX銘柄へ投資する「ポストコロナファンド」 報酬の一部は寄付に
ブラックロックは既に為替ヘッジしていない「iシェアーズS&P500米国株ETF(コード:1655)」を上場させているが、為替リスクを低減させたい投資家のニーズに対応する。
2015年から「円高」「株高」の傾向にあり、為替ヘッジ付き米株ETFへのニーズはありそうだ。
■米株は上昇傾向、ドル円は2015年以来頭打ち
これまで米国株は順調に上昇してきた。2015年1月1日のS&P500指数は2,058.20ptで、2020年6月12日は3,041.31ptで取引を終えた。5年半で約47.8%上昇した計算だ。
一方、ドル円は2015年以来頭打ちだ。2015年1月1日のレートは約120円だったが、直近では107.4円だ。この間で約10.5%下落しており、「株高&円高」という構図が続いている。
日本から米株に投資すると為替リスクが付きまとう。2015年からは、為替の下落が米株の上昇を打ち消してしまっていた。
為替ヘッジをすると、為替リスクの影響をほぼなくすことができる。円安の恩恵はないが、円高で資産が目減りすることもない。2015年からのドル円の動きを鑑みれば、為替ヘッジをしたい米株投資家の数は少なくないだろう。
■金利差がヘッジコストに 現在はほぼ0
為替ヘッジにはコストがかかる。日本の投資家がドル円でヘッジする場合、恒常的に米国の方が金利が高いため、日米の金利差相当を支払わなければならない。為替リスクはほとんどなくなるものの、ヘッジコストについては注意が必要だ。
もっとも、現在は米国もコロナ対応のため金利はゼロ水準だ。ドル円において為替ヘッジコストはほとんどないだろう。(記事:ファイナンシャルプランナー・若山卓也・記事一覧を見る)
スポンサードリンク
関連キーワード