ビジネスパーソンがまずやるべきは「英文読解」 英語長文読解のコツとは?

2020年6月7日 07:15

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 英語ができると聞くと、あなたはどういうイメージを持つだろうか?おそらく多くの人が、外国人とペラペラ話している姿をイメージするはずだ。

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 しかし外資系企業ならともかく、日本の会社で働く限りは、英語をペラペラ話すよりも大事なことがある。

 それは「英文読解」だ。

 もちろん働く環境によって、なにが重要なのかは違う。しかし大事な商談を、英語ビギナーにいきなり任せる会社などない。ますば先輩社員のサポートとして、英文メールや書類のやり取りが増えることになるだろう。

 そのときに英文を読めないのでは、それこそ仕事にならない。この記事では、すぐに実践できる「英文読解のコツ」を紹介していく。

■英文では重要な文が最初の方にくることが多い
 英文は基本的に、ひとつのパラグラフ(段落)に対して、ひとつの話題という形になっている。さらに重要な内容は、最初の方にくることがほとんどだ。「英語は結論が先にくる」という話を、聞いたことがあるだろう。

 最後まで読まないと意味がわからない日本語との違いを知っておくと、英文読解は非常に楽になる。

■返り読みをしない / スラッシュリーディング
 さきほどの話と同様に、英語と日本語の語順の違いもしっかりと押さえておきたい。英文を日本語のように読もうとすると、最後から読まないといけない。いわゆる「返り読み」だ。

 短い文ならこれでも問題ないが、長文になると訳がわからなくなってしまう。それを防ぐには、文頭から意味ごとに区切って読む「スラッシュリーディング」が有効だ。

 【スラッシュリーディング例】
 Shopping at natural products store / last weekend, / my daughter bumped into / your brother in law~

 「自然製品の店で買物する / 先週末 / 私の娘がばったり会った / あなたの義理の兄弟に~」

■ディスコースマーカー(接続詞)に注目
 ディスコースマーカーというのは、文章が変化するきっかけとなる言葉のこと。代表的なものに、下記のような言葉がある。

 主張: I think(私は~思う)
 結論: in any case(いずれにせよ)
 追加: in addition(加えて)
 接続詞: and(そして)

 中でも「but(しかし)、although(~だけれども)」と言った "逆接の意味を持つ接続詞" の後は、意味が変化するので注意が必要だ。

 英文読解が苦手な人は、ディスコースマーカーに印をつけながら読むことをおすすめする。

 今日紹介した方法は、あくまでもひとつの例にすぎない。英文をスラスラ読みたいのであれば、長文読解に特化した参考書などから、自分に合った方法を探し出してほしい。

 いずれにしても、こういうちょっとしたコツを覚えれば、だんだんと読むスピードが速くなっていくはずだ。

 「英文のやり取りなら◯◯さんに頼もう」と言われるように、ぜひ頑張っていただきたい。(記事:長谷川カオル・記事一覧を見る

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