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子どもを安易に褒めるのは危険 部下の教育にも共通する正しいコーチングとは
親になると、子どもの悩みを解決してあげたい時や、何か良い習慣を身につけさせたい時などがあるだろう。子どもにより良い人生を歩んで欲しいと願う親に、是非取り入れて欲しいのがコーチングというものだ。こちらから何かを提案したりするのではなく自立を促すもので、子ども相手だけではなく部下の教育にも効果的だと考えられる。
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■コーチングとは
コーチングとは、相手の優れた部分を引き出しながら自分の力で進んでいく力を育てていく教育方法だ。
現代の社会では単純な作業は機械が代行するようになるため、より複雑な課題を解決していく力が必要とされている。そこでコーチングは、上司からの指示に依存することなく自立して仕事ができる人材を育てるものとして、ビジネスの世界で取り入れられてきている。
教師の言うことを大人しく聞くことが良しとされてきた教育現場でも、その考え方が見直されつつある。子どものうちから勉強などを通して自立に向けたコーチングをしていくことは、これから必須になってくるだろう。
■褒めることの危険性
コーチングの中では安易に賞罰を与えることは危険とされている。罰則や脅しを用いて行動を促すことが良くないことは想像できるだろう。しかし、褒めることによって良い行動を促進していくことも良くないというのは、どうしてだろうか。
子どもの特定の行動や成果を褒めるというのは、その後ろに「こうあるべきだ」という命令が必ず隠れているのだ。褒められたい子どもはその隠れた指令を読み取り、それに沿って行動するようになる。これは人からの指示に依存して行動することと同じであり、自立からは遠ざかってしまうのである。
■必要なのは賞賛ではなく「承認」
安易に褒めることは危険とは言うものの、人には誰しも「認められたい」という本能があり、それを満たしてあげる必要がある。そこで相手に伝えるべきは「あなたがしたことを受け入れます」という承認なのだ。
コーチングで推奨されている承認とは、相手のあるがままを受け入れ、そのときの自分の感じ方を伝えるというものだ。例えば「あなたのことを誇りに思う」であったり、マイナスな表現だと「残念だな」というのも広義の承認になる。これらは上から評価されているという印象を持たず、相手も素直に受け入れることができるのだ。
コーチングは先導して導くというより、子どもが行きたい方向へ安心して向かえるように見守るというものだ。「こうあるべき」という固定概念を捨てて、子どもの成長を一心に信じる勇気が必要になる。(記事:双風サキ・記事一覧を見る)
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