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英語を処理するスタミナを付ける1歩先のシャドーイング
シャドーイングを英語学習に取り入れている人は少なくないだろう。通訳の訓練にも採用される語学上達には確かな効果がある訓練法なのだが、一方、非常に集中力を必要とする方法でもある。ここでは、英語を処理するスタミナを付けるためのシャドーイングの方法を紹介したい。
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■最初は時間も集中力も要するシャドーイング
シャドーイングとは、流れてくる英語音声を聞きながら、その音声の後に影のように付いて、聞こえてくる音そのままに英語を発するという訓練法だ。やってみるとすぐにわかるが、聞こえてくる通りそっくりそのまま繰り返すことは案外難しい。
自分では聞き取れているはずと思っている文章でも、シャドーイングでつっかえてしまうことは多いだろう。そのつっかえる部分こそが自分の弱いところでもあるので、重点的に鍛えるべきポイントがわかるという意味でもおすすめの学習方法だ。
初級・中級レベルの学習者にとって、初めての素材でのシャドーイングはなかなか根気が必要な作業になる。まとまった文章を自ら口に出すことがシャドーイングでは大切だが、少し長い文章となるとすぐに脱落してしまい、なかなかすらすらとシャドーイングできるものではない。
そのため、最初のうちは短い時間単位で区切り、テキストを見ながら発声し、慣れてきたら徐々にテキストから目を離してシャドーイングできる時間を延ばしていく、という地道な作業を繰り返すことになる。
このように、シャドーイングは慣れないうちは時間も集中力も必要な負荷が高い学習方法である。ただ、同じ素材で何度もシャドーイングしていると、いつしか長い文章でもつっかえずに聞こえてくる英語をそのまま発せられるようになるものだ。さらに練習を続けると、特に集中していなくてもすらすらシャドーイングできるようになる。
■英語の処理能力を高めるながらシャドーイング
内容をしっかり理解した文章で、シャドーイングがつっかえずに、すらすらできるようになれば、ぜひ「ながらシャドーイング」も取り入れてほしい。ながら勉強は集中力を阻害し勉強効率を下げるとされている。確かに学習効率を求めるならば対象に全集中するべきだろう。しかし、ここで推奨するながらシャドーイングの目的とは、すでにある程度マスターした内容を完全に定着させ、無意識でも処理できるようになることだ。
無理なくシャドーイングできる素材を使って、ぜひながらシャドーイングを試してみてもらいたい。家事をしながらでも、お風呂に入りながらでも、好きなタイミングで気楽に始めてみよう。慣れてくれば、ジョギングやウォーキングをしながらのシャドーイングがおすすめだ。肉体的なスタミナと同時に、英語を処理するためのスタミナも付くことが実感できる。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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